人気スマホゲーム「魂器学院」の開発会社 ビリビリ動画から戦略的出資

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2019年10月に人気動画配信サイトビリビリ動画(bilibili)により販売された美少女放置系スマホゲーム「魂器学院(HorcruxCollege)」は、中国のインディーズゲームメーカー「掌派科技(Zhangpai Technology)」が開発したものだ。掌派科技の創業者陳睿氏(ビリビリ動画の会長兼CEOの陳睿とは同名異人)はもともとオンラインゲーム大手の「ネットイース・ゲームズ(NetEase Games=網易遊戯)」に勤めており、2015年に同社を創業し、魂器学院の開発を始めた。その後の5年間で、掌派科技は「新進創投(Newgen Venture Partners)」から3回の資金調達を行い、魂器学院のリリース後に「金沙江創投(GSR Ventures)」からシリーズBの資金調達を行った。そして、先日ビリビリ動画からの戦略的投資を受けたことがわかった。

魂器学院は美少女放置系ゲームで、それほどゲームの時間が取れなくても、課金せずに快適にゲームを楽しめることを売りにしている。

創業者の陳氏によると、このゲームは開発段階からプレイヤーの意見を取り入れ、ゲームの世界観と細部に手を加え続けてきた。初めは横画面のゲームとして開発していたが、隙間時間に遊べるように縦画面に変更したのが代表的な例だ。ほかには、業界でも有名な外部のイラストレーターとのコラボや、日本の著名な声優を起用するなど、絶えずゲームのクオリティを磨き上げてきたという。

開発に時間をかけたことのほか、同社のようなインディーズメーカーが大手企業のサポートなしに、プロモーションや運営を行っていくのも大きなチャレンジだ。同社はゲームリリース前からゲーム内のキャラを使ってSNSなどでイベントを主催し、キャラをIPとして育ててきた。こうした手法について、陳氏は「時間がかかるが、より多くのプレイヤーとダイレクトにつながることで、共鳴のできるものを作り上げることができた」と胸を張る。

2019年の正式リリース前、魂器学院はスマホゲームコミュニティの「TapTap」とビリビリ動画で最後のゲーム体験イベントを行い、TapTapの評価では10点満点中8.8点の高得点をマークし、ビリビリ動画では20万近い予約を獲得した。2019年10月に発売されると、TapTap、ビリビリ動画でのダウンロード数がともに100万を超え、ほかの販売チャネルでも好調だった。

ビリビリ動画はCP(コンテンツプロバイダー)の育成を明言しており、掌派科技への投資はこの戦略の一環と見てよい。

今回の投資について、ビリビリ動画の張峰副総裁は次のように語ってくれた。「2次元のキャラを中心とするゲームも、複雑な構造を持つ産業であり、そのなかでオリジナルコンテンツを作り出す能力は不可欠だ。魂器学院の開発陣にはそのような能力があるため、ビリビリ動画は彼らと提携することに決めた。相手側にとって必要なリソースがビリビリ動画にあれば惜しみなく提供し、相手側が得意なことにはできるだけ口を出さないようにしたい。相互補完関係を形成し、ともに成長していきたい」

現時点での掌派科技の従業員は90人で、ゲームの運営や新規プロジェクトのための募集は常時行われている。

(翻訳:小六)

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