Twitterがやめられないイーロン・マスク氏 その1万1394件のツイートを統計分析してみると

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時はカリフォルニア時間6月11日午前2時49分。テスラCEOのイーロン・マスク氏はツイッターに「lol(大爆笑)」とだけツイートした。わずか1時間でそのツイートは1万回以上リツイートされ、7万件の「いいね」が付いた。

マスク氏ツイッターより

ちょうどその前日、テスラの時価総額がトヨタを抜いて世界一になったところだった。しかしマスク氏は非常に奥ゆかしい方法で喜びを表現した。テスラのCEOとしてツイッターに書く一字一句が波紋を及ぼすことを十分わきまえていたのだろう。5月1日に「テスラの株価は高すぎる」とつぶやいたところ、テスラの株価がたちまち11%も暴落、時価総額を140億ドル(約1兆5000億円)下げていた。

マスク氏の爆弾発言ツイート「テスラの株価は高すぎる」(マスク氏ツイッターより)

マスク氏は2018年末に「髪型で個性を表現する人もいるが、私の個性はツイッターで表現する」と発言している。

マスク氏の「個性」をひも解くため、統計ツール「TweetSstats」を用いて同氏が今年の6月18日までに発信した全ツイートの傾向を分析したところ、非常に興味深い事実が浮かび上がってきた。

10年間、1万1394件のツイートから

マスク氏は2009年6月にツイッターを登録し、翌10年6月に最初のツイートを書き込み、今年6月18日までにリプライも含めて11394件のツイートを発信(削除されたものは含まず)している。平均すると1日当たり5.9件となる。

マスク氏のツイート数はこの2年間で激増している。ピークは2018年5月で、1カ月で421件のツイートを発信している。今年5月と4月の発信は、それぞれ416件と412件だった。

この2年間で激増したマスク氏のツイート(「未来汽車日報」作図)

ツイート数の多さで知られるトランプ米大統領と同様、マスク氏がツイートする時間は一定していない。フォロワーたちは朝から晩まで、あらゆる時間帯に新たな情報を受け取っている。

マスク氏のツイート時間帯(「未来汽車日報」作図)

テスラと宇宙開発企業「SpaceX」のCEOを兼務するマスク氏のツイートに、両社に関連する語句が多くなるのは当然だ。「Tesla」が最高の1823回で、「Model」「Yes」「Good」「Launch」「Falcon」が順に続く。マスク氏が紛れもないワーカホリックだということが分かるだろう。

マスク氏がツイッターで頻繁に使用する単語(「未来汽車日報」作図)

マスク氏はテスラのトップセールスマンか?

2018年8月、マスク氏はテスラの株式を非公開化するとツイートしたことが投資家をミスリードするとして、米国証券取引委員会(SEC)から提訴された。これを受け、テスラは同氏のツイート審査機関を設け、株価に影響する可能性のあるツイートを事前にチェックすることとした。しかし、その後の状況を見ると、同氏の発言をコントロールできていないことが分かる。

マスク氏を実業界のトランプ大統領になぞらえる向きもある。マスク氏はブルームバーグの取材でツイッターにこだわる理由を聞かれ「メディアを通さずに多くの人と直接コミュニケーションを取れるからだ」と答えている。

今年6月18日時点で、マスク氏のツイッターのフォロワーは3600万人以上となっている。。テスラの従業員に言わせると、同氏こそが会社のトップセールスマンだという。同氏のツイッターはテスラにとって最高の広告となり、マーケティングのリソースともなっている。マスク氏が宣伝費投入に特に反対するのもうなずける。自分のツイッターで宣伝すれば良いからだ。

しかし、間もなく状況が変わるかもしれない。ニュースウェブサイト「Electrek」によると、7月7日に開催されるテスラの定例株主総会では、広告費を投じてブランド価値と製品知名度の向上を図ることについて採決される見通しだ。この提案を支持する株主たちは、公式の宣伝をすることで、CEOの危なっかしい発言を抑える効果を期待しているとみられる。

(翻訳・近藤)

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