テンセント、中国2位の検索エンジン「捜狗」の全株式取得の意向 CEOもSNSで言及

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テンセント、中国2位の検索エンジン「捜狗」の全株式取得の意向 CEOもSNSで言及

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27日、IT大手のテンセントが検索エンジン中国第2位「捜狗(Sogou)」の全株式を取得する意向であることが分かった。買付価格は1株9ドル(約950円)になるという。

執筆時点で、捜狗株は時間外取引で30%近く値上がりした。テンセントはこれまで捜狗の株式38.71%を保有する筆頭株主で、親会社であるポータルサイト大手「捜狐(Sohu)」の持株比率33.44%を超えていた。今回の株式取得についてテンセント側からのコメントは得られていないが、その後、捜狗はテンセントから拘束力のない予備的な提案書を受け取ったことを発表した。

捜狗CEOの王小川氏はWeChatのモーメンツでこの件に言及し、次のように投稿した。「テンセントが我が社の価値や技術、製品の革新力を評価してくれたことに感謝している。ユーザーにさらに大きな価値を届けられるよう、今後は関連業務について入念な検討と考慮を重ねていくつもりだ」

王CEOの投稿

検索エンジン、ブラウザ、入力ツールをメイン事業とする捜狗は、捜狐の検索事業として2004年に捜狐内部に設立され、捜狐の元シニア・バイス・プレジデントでCTOの王小川氏が同事業の舵を取った。

2010年8月、セキュリティ大手「奇虎360(Qihoo360)」による買収計画に対抗するため、王氏はアリババに援助を求める。アリババは1500万ドル(約15億8000万円)を投じて、捜狗の株式10%を取得し、捜狗は独立子会社として親会社から分割されることが決まった。しかし2012年7月、捜狐はアリババの保有する捜狗株を買い戻したことを発表。捜狗とアリババは袂を分かつことになる。

2013年9月、テンセントが捜狗に4億4800万ドル(約470億円)を出資し、自社の検索事業「捜捜(Soso)」や関連資産を捜狗に統合する。テンセントは株式の36.5%を取得したが、捜狗は捜狐の独立子会社として運営を続ける旨が両社から発表された。

テンセントからの出資を受けて、両社の提携関係は緊密さを増していく。

2014年6月、捜狗サーチとWeChat(微信)のパブリックアカウントが連携し、捜狗の検索結果ページからキーワードに関係あるWeChatパブリックアカウントとその内容全てが閲覧できるようになった。捜狗にとっては強力なトラフィックを獲得したことになる。

2017年11月9日、捜狗はニューヨーク証券取引所に上場を果たす。発行価格13ドル(約1370円)に対して、上場初日は3.85%高の13.5ドル(約1420円)で取引を終え、時価総額は52億9000万ドル(約5570億円)となった。

2020年5月、捜狗が発表した2020年第1四半期財務報告(未監査)によれば、四半期売上高は前年同期比5%増の17億9000万元(約270億円)で、ブルームバーグ予想の2億5100ドル(約265億円)を上回った。

執筆時点の時価総額は、捜狗が22億3500万ドル(約2350億円)、親会社の捜狐はわずか4億3600万ドル(約460億円)だった。

(翻訳・畠中裕子)

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