ファーウェイがライブコマース向け次世代スタジオシステムをリリース 背景切換も自由自在

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ファーウェイがライブコマース向け次世代スタジオシステムをリリース 背景切換も自由自在

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新型コロナウイルス感染症の流行は、半年の間にECサイトと消費者のコミュニケーション方法を一変させた。実店舗で実際に見たり触ったりするのが難しくなると、ライブコマースの価値はより鮮明になる。モバイルインターネット市場情報調査会社「iiMedia Research」の調べでは、ライブコマースの市場規模は2017年の190億元(約2900億円)から2019年には4339億元(約6兆6000億円)に拡大し、2020年には前年比122%増の9610億元(約14兆円)に達すると見込まれる。

ファーウェイは8月6日、アプリ開発プラットフォーム「HMS Core」をベースにした次世代ライブ配信ソリューションを発表した。

ファーウェイが現地ECサイトパートナー120社以上を対象に調査を実施した結果、68%のメーカーがライブコマースの試用を熱望しており、78%の販売店がECサイトでライブコマースを活用したいと願っていることが分かった 。しかし、メーカーや販売店にとって、ライブ配信で製品の詳細を明確に提示することや、カメラ位置を柔軟に切り替えることの難しさがハードルになっているという。

今回、導入されるソリューションでは、スマートフォン一つでアクションカメラやパノラマカメラなどさまざまな画面に切り替えられるので、ライブ配信の運用コスト削減になるほか、より詳細に製品を紹介できるという。

今までのライブ配信はスタジオで収録されていたため、背景がワンパターンで、ユーザーに見飽きられやすかった。HMS Coreのライブコマース新技術を使用すれば、販売する商品やニーズに応じた背景の切替も可能になる。例えばライバーがリビング用品を紹介する時には背景をリビング風に、マリングッズを紹介する時には背景をビーチに切り替えるといった具合だ。

HMS Coreの次世代スタジオではポイントとなる仕様の視覚化もできるため、消費者はセールスポイントやメリットを直感的に理解できるという。

ファーウェイはこの発表会で、全世界の開発者向けにライブコマースの新シーン「探索者」の協同イノベーション提携計画も発表した。まずファーウェイが選んだ5社にマーケティングリソース、関連サポート技術、専属のインキュベート資金を提供する。今後はより多くの開発者に対し、ファーウェイのアプリストア、スマホ共有機能、1対1のテクニカルサポート、ブランド露出、ローカルマーケティング開発などのリソースサポートを提供するという。

ファーウェイCBGグローバルエコシステム発展部の章立副部長は「実際、ソリューション全体を実現するには、数社との協力が必要だ。このため、我々は探索者プログラムを立ち上げた」と話した後、すでに何社か提携している会社があるとも語っている。たとえば、ショート動画プラットフォーム「快手(Kuaishou、海外版は「Kwai」)」はファーウェイのHMSキットをライブ配信プラットフォームに統合しており、一部の販売者はライブコマース時に直接使用しているという。

(画像提供:ファーウェイ)

章副部長は「提携パートナーはファーウェイの開発者コミュニティから関連リソースをダウンロードして、ファーウェイからの特別なサポートなどなくても自身で適合させられる。この次世代スタジオの使用においてはスマートフォンが高性能である必要もなく、ファーウェイやHonorのスマートフォンなら多くの機種に対応している」と語った。

(翻訳・永野倫子)

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