美団、ネット通販サービスをローンチ EC業界に風を起こせるか

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

大企業注目記事

美団、ネット通販サービスをローンチ EC業界に風を起こせるか

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

配車サービス「美団打車(Meituan Dache)」の値引きキャンペーンをスタートさせたばかりの生活関連O2O企業「美団点評(Meituan Dianping)」が、EC業界にまた一つ大きな話題を提供した。

美団アプリのトップページに表示される生活サービスのカテゴリーにこのほど、ネット通販機能「団好貨」が加わった。現在は即時配送サービス「美団閃購(Meituan Instashopping)」チームが担当し、果物、雑貨、スナック、穀類・食用油および生鮮食品の5項目で商品を提供しており、取扱商品全ての一括配送をうたっている。ちなみに、現在最も人気を集めているのは果物だ。

団好貨は、優れた物流システムとアフターサービスを打ち出している。中通快逓(ZTOエクスプレス)など宅配便大手各社および中国郵政(China Post)と提携し、基本的には全出品者の全取り扱い商品を送料無料とするとともに、届いた生鮮食品や果物が傷んでいた場合は48時間以内の返金サービスを適用し、雑貨類についても7日以内の返品・交換を無条件で受け付けている。

しかし、商品の品質やユーザーエクスペリエンスについては、賛否両論あるようだ。果物の新鮮さや大きさ、量に対する不満の声も多く寄せられている。

リババグループ傘下の淘宝(タオバオ)をはじめ京東(JD.com)や拼多多(Pinduoduo)など成熟したECプラットフォームと比較してしまえば、団好貨の現在の機能は確実に初期段階にある。アプリ画面の表示スタイルは拼多多とよく似ている上、価格の点でも見劣りしない。だが今のところ、団好貨には拼多多にある共同購入機能など複数の機能が見られず、商品の種類も少なく、画面デザインも地味だ。

美団点評はここ数年、メイン事業である地域生活サービスで、アリババグループと競い続けてきた。EC業界で天下を取ったアリババグループは、生活関連サービスでも、口コミサイト「口碑(koubei)」フードデリバリー「餓了麼(Ele.me)」および生鮮食品EC「盒馬鮮生(Hema Fresh)」を立て続けに成功させている。今回、美団点評が団好貨をローンチしたことは、EC分野で形勢を巻き返すための試みになるだろう。

(翻訳・田村広子)

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録