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アリババ4~6月期純利益86%増 コロナ禍で定着したオンラインサービス、いずれも好調

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中国のEC最大手アリババグループが20日、2021年第1四半期(2020年4~6月)の決算を発表した。総売上高は前年同期比34%増の1537億5000万元(約2兆3500億円)で、市場予想の1480億5500万元(約2兆2600億円)を上回った。Non-GAAPベースの純利益は前年同期比86%増の394億7000万元(約6000億円)で、こちらも市場予想の190億8800万元(約2900億円)を上回っている。

過去2年におけるアリババ売上高の伸び率(前年同期比)

大幅な増収増益の背景には、主力事業であるコアコマース事業の全面復調がある。中国で例年6月に開催されるオンライン通販セール「618」では受注総額が6982億元(約10兆6700億円)に達し、傘下のB2Cモール「天猫(Tmall)」ではファッション、家電、日用消費財カテゴリーの販売の伸びが顕著だった。新型コロナ禍の影響もあってか小売実店舗が業績不振に陥り、アリババの抱えるエコシステム(EC、OMO型スーパー、フードデリバリーなど)全体の取引額の伸びに有利な状況を形成している。

中でも海外ブランドの輸入品を扱う「天猫国際(Tmall International)」ではGMV(流通取引総額)が前年同期比40%以上も伸びた(未決済の取引は除外)。ファッション、コスメ、食品といった天猫のメイン商品カテゴリーはいずれもコロナ前の水準にまで回復した。

618開催期間中は出店業者に対しライブコマースの実施が奨励され、傘下のライブ配信プラットフォーム「タオバオライブ(淘宝直播)」を介したGMVは前年比で100%以上伸び、うち約60%が出店業者による貢献となっている。

618は新規客の獲得にも寄与した。前出の天猫を含む中国国内のオンライン小売市場におけるモバイル利用のMAU(月間アクティブユーザー)は、前四半期より延べ2800万人増えて8億7400万人に達し、年間アクティブユーザーは同延べ1600万人増の7億4200万人となった。メーカー直販の低価格商品を扱うEC「淘宝特価版(Taobao Deals)」もモバイルMAUが約4000万人に迫る。

主力事業以外の複数の事業も安定した成長をみせている。

クラウドコンピューティング事業の売上高は前年同期比59%増の123億元(約1900億円)だった。パブリッククラウドおよびハイブリッドクラウドで1人当たり売上高が伸びている。IT専門調査会社IDCが先月に発表したデータでは、今年3月末時点でアリババクラウドは中国最大のパブリッククラウドのサプライヤーとなっている。

アリババ財務報告より

コロナ禍の余波が続く中、ニューリテール分野は急速な成長が続いている。

OMO型ネットスーパー「盒馬鮮生(Hema Fresh)」はオンラインで60%超の浸透率を誇り、オフラインでも急拡大中だ。今四半期も新規開店が続き、6月末時点で店舗数が214店に達した。同時に、店舗売り上げも急速に伸びている。

政府による新型コロナウィルスの感染拡大防止策が強化されるとともに、地域密着型の生活関連サービスも復調し、4月からは売上高の伸びがプラスに転じている。フードデリバリープラットフォーム「餓了麼(Ele.me)」への出店業者は、6月末時点で前年同期比30%増となった。キャッシュレス決済サービス「アリペイ(支付宝)」と紐づくことによって新規ユーザーも大幅に増えており、6月末時点で新規客の45%がアリペイ経由となっている。
(翻訳・愛玉)

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