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【新華社上海7月14日】中国電気自動車(EV)メーカー、上海蔚来汽車(NIO)の秦力洪(しん・りょくこう)総裁はこのほど、同社が上海市で開いたイベント「2022NIOパワーデー」で、同社の充電・電池交換サービス「NIOパワー」の発展の過程と中核技術を紹介するとともに、電池交換ステーション設置計画「NIOパワー2025」を発表した。
今月4日、西蔵(シーザン)自治区ラサ市慈覚林大道に位置する電池交換ステーションが稼働を開始した。このステーションは世界初のクリーンエネルギーを100%使用する電池交換ステーションで、必要な電気エネルギーはすべて自治区内の太陽光発電や水力発電などクリーンエネルギーによる電力で賄われる。同社は同日、このステーション以外に11カ所の電池交換ステーションを始動させ、これにより、同社が全国で展開する電池交換ステーションの総数は1011カ所に達した。そのうち794カ所はサービス能力がより高い第2世代電池交換ステーションとなっている。また、同社が4日までにユーザーに提供した電池交換サービスの回数は1千万回に達した。
計画によると、同社は22年末までに国内の急速電池交換ネットワークを京台高速道路(北京市-福建省区間、G3)、瀘陝高速道路(上海市-陝西省西安市、G40)、瀘蓉高速道路(上海市-四川省成都市、G42)に張り巡らせ、新たに五大都市群をカバー範囲に収める。25年までに「九縦九横十九大都市群」(都市間高速道路の南北を結ぶ9路線と東西を結ぶ9路線、19都市群)を網羅する急速電池交換ネットワークを構築する。
同社の統計によると、6月にユーザーが充電した電力のうち、88.8%が電池交換、家庭用充電ポール、外出時の充電、NIOパワーの充電代行サービス「一鍵加電」の四つの利便性の高い充電サービスによるものであり、充電の便利さはすでにガソリン車を超えている。
同社は、電池交換が最も速い給電方式だが、最も良いのはやはり家庭用充電ポールでの充電だとし、これまでに家庭用充電ポール12万7528基を設置したと明かした。また、「電区房」(電池交換ステーションからの距離が3キロ圏内の住宅あるいは勤務先)の比率は前年同期のわずか29%から62.1%に上昇したと説明した。
なお、同社の急速電池交換ネットワークは現時点で京津冀(北京市・天津市・河北省)、長江デルタ、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオビッグベイエリア)、成渝(成都・重慶)都市群をカバーしており、25年までに19都市群へと広げるため、15都市群での整備が進められている。また、25年までに世界で電池交換ステーション4千カ所以上、そのうち国内で3千カ所以上設置するほか、「電区房」の比率を90%以上にするとしている。
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