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中国配車アプリ最大手「滴滴出行(Didi Chuxing)」傘下で自動運転事業を手掛ける「滴滴沃芽科技」が4月13日、同社初となるロボタクシー(自動運転タクシー)のコンセプトカー「DiDi Neuron」を発表した。
DiDi Neuronは、運転席を撤去することで、車両の全長は従来の配車用車両のまま、車内空間を50%拡大した。また、独自開発したロボットアームが、音声制御で荷物を持ち上げる、水を渡す、眠っている乗客を起こすなどのサービスを提供する。車内に設置された大型スクリーンにはインタラクティブシステムが搭載され、会議やゲーム、動画、街並みの紹介などのモードが組み込まれている。
滴滴出行は2016年に自動運転技術の研究開発部門を設立し、19年8月に自動運転事業部門を分社化した。その後相次いで3回の資金調達を実施し、計10億ドル(約1340億円)余りを調達した。20年5月に実施した1回目の資金調達では、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)などから5億ドル(約674億円)余りを調達している。
同社はすでに、上海市と広東省広州市の自動運転モデル地域でロボタクシー事業を展開しているが、今回新たにレベル4の乗用車向け自動運転ソリューションを幹線輸送の分野にまで拡大することを発表。自動運転トラックによる貨物配送事業「KargoBot」を立ち上げたと明らかにした。KargoBotはすでに、自動運転トラック100台以上を保有し、天津市と内モンゴル自治区の間で試験運営を開始しているという。
*23年4月19日のレート(1ドル=約134円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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