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インターネット上に情報があふれる今の時代、どのようにして消費者に良質なコンテンツを届け、興味を持たせて購入につなげるかが多くのメーカーやブランドにとっての課題だ。コンテンツを通じて顧客とつながる「コンテンツコマース」が台頭し、求められるコンテンツはテキスト情報からショート動画やライブ配信へと変化し続けている。インターネット技術の飛躍的な進歩によってデジタルマーケティングはアップグレードを繰り返し、新たなマーケティング方法の選択肢も広がっている。
デジタルマーケティングのソリューションを提供する「小惟科技」は2018年設立、AIGC(AI生成コンテンツ)とコミュニティをベースに、3DやXR(クロスリアリティ)を駆使したデジタルマーケティングのSaaSソリューションとしてコンテンツプラットフォーム「xdreality」を提供する。XR技術とAIGCを組み合わせて広告コピーやポスター、動画、3D/XRなどさまざまな形態のマーケティング素材を生成し、ユーザーのデジタルマーケティング用コンテンツの作成、管理、公開を手助けする。
「我が社のコンテンツ生成プラットフォームではワンクリックで画像や動画を生成でき、AIカメラを使ってオリジナリティあふれるポスター制作をサポートすることもできる」と小惟科技の共同創業者・劉聡介CEOは語る。「他社との最も大きな違いは、3D映画やXRコンテンツをワンクリックで生成できる点だ。これまで3Dコンテンツの制作には専門スタッフによる3Dモデリングが必要で、ハードルが高かった。しかし我が社のプラットフォームなら、専門知識が全く無い素人でもコンテンツ作成ができる」という。
撮影ボックスに商品をセットすると、2分足らずで商品の360度画像を撮影し終え、8分で3Dモデル作成やマルチプラットフォーム統合、ARディスプレイのリンクとQRコード作成などをAIが自動生成する。同社のコンテンツデジタルプラットフォームは主に、コスメ、靴、バッグ、アートトイ、デジタル機器など流行の商品にフォーカスしている。
xdrealityでは画像や動画、3D、XRなど多彩なコンテンツを生成できる。公開されている3Dデータセットで訓練を施したことに加え、より重要なのは大量の商品の多視点の画像データと属性データを大量に蓄積してきた点だ。xdrealityはAI認識技術と3Dコンテンツ生成技術を組み合わせ、画像に写っている商品を識別し、生成AIを使ってセールスポイントなどの情報を生成する。生成AIは訓練を通じて各種商品の多視点画像の特徴を学習し、制御可能な3D動画や双方向型のXRコンテンツ生成を実現する。
劉CEOは「我が社のAIテンプレートはどれも業界内で名の知られた演出家や広告ディレクターが制作に関わって作り上げたものだ。彼らの専門知識を結集し、エンジニアがコンテンツをツールに変化させる。こうした訓練により生成された動画は確かに見る価値がある」と話す。
xdrealityの初代製品はすでにリリースされている。主にECや実店舗向けで、撮影ボックスとソフトウェアを含むセット価格は数千元(約数万~十数万円)。また、小惟科技は近く1000万元(約2億円)の資金調達を計画している。
*2024年1月28日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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