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中国のLiDARメーカー「珞珈伊雲光電技術(Luojia Yiyun)」がこのほど、エンジェルラウンドで徳迅投資(Decent Capital)から数千万元(数億円超)を調達した。資金は高精度スキャナーの開発やコア技術の改良、生産ラインの最適化などに充てられる。
珞珈伊雲は、軽量かつ高性能のLiDARを自社開発しており、製品は測量、送配電線の巡回点検、土地や農林資源の調査、鉄道検査などの場面で活用されている。
近年、自動運転やロボット、ドローンなどの分野が急成長するのに伴って、LiDAR技術も広く注目を集めるようになり、さまざまな場面で活用が進んでいる。
例えば測量にLiDARを使用する場合、LiDARからレーザーパルスを照射し、反射する光を検出するアクティブ方式で距離を測定する。この方式のメリットは、光線や影、天候の影響を受けにくく、得られるデータが高精度で実際の環境パターンに近いことに加え、大規模な航空測量も可能なことだ。このため、広いエリアの高精度なデジタル標高データを取得する際には、LiDARを使った測量が最適解とされている。
しかし、ハイエンドのLiDAR技術や装置はこれまで、オーストリアのリーグル、ドイツのライカ、カナダのオプテックなど海外トップメーカーによる寡占状態が続いていた。輸入品の価格は数十万~100万元(数百万~2000万円超)と高額で、納品までに時間がかかるほか、アフターサービスを受けるにも煩雑な手続きが必要になる。
こうした現状を受け、珞珈伊雲は活用シーン別にドローン用、車載用、測量用、特殊用途という4つの製品ラインを構築し、それぞれに合わせたLiDAR製品を展開している。
距離分解能(距離解像度)や測量精度を落とさずに製品コストを抑えるための工夫も凝らしている。サンプリング周波数の低いチップと低解像度の測角モジュールを採用し、独自の高精度スキャンアルゴリズムと組み合わせることで、高い精度を実現した。
目下、同社の業績を支えているのはドローン用製品で、出荷台数はすでに200台を超えている。価格は20万~60万元(約440万~1300万円)と幅広く、2024年の売上高は6000万元(約13億円)を突破する見込みだという。取引先には、ドローンメーカーの飛馬機器人(Feima)や縦横大鵬無人機(JOUAV)、奥倫達科技(Alundar Technology)などが含まれている。
*1元=約22円で計算しています。
詳しい記事を読むには:中国発LiDAR新興、高精度と低コストを実現 2024年の売上は約13億円を突破見込み
(翻訳・畠中裕子)
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