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格安越境EC「Temu」で世界を席巻する中国EC大手「PDDホールディングス」が8月26日、2024年4~6月期決算を発表した。国内の競争激化と消費者市場の低迷などが要因となり、売上高の伸びが鈍化し、市場予想を下回る売上高となった。これを受け、26日の米株式市場で同社の株価は急落し、終値は前日比29%安となった。18年に上場して以来最大の下げ幅となり、時価総額は550億ドル(約7兆9000億円)近く縮小した。
売上高は前年同期比86%増の970億6000万元(約1兆9000億円)と増収を果たしたものの、Temuの運営を開始した22年10〜12月期以来初めて売上高の伸びが鈍化した。PDDの売上高の伸び率は、23年7~9月期が94%、23年10〜12月期が123%、24年1〜3月期が131%と、いずれも90%を超えていた。
普通株主に帰属する調整後純利益は125%増の344億3000万元(約7000億円)と、純利益の伸びも鈍化した。24年1~3月期の伸び率は202%だった。
PDDの陳磊・会長は、同社のグローバル事業は現在、厳しい国際環境の変化に直面していると説明。今後の事業拡大の不確実性が著しく高まっており、売上高の鈍化は必然の結果だとした。
*1ドル=約144円 1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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