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中国雲南省大理市で26日に開かれた2024中国アウトドアスポーツ産業大会で、「中国アウトドアスポーツ産業発展報告(2023~24)」が発表された。それによると、中国では「80後」(1980年代生まれ)と「90後」(1990年代生まれ)の消費者層がアウトドアスポーツ消費の主力となっているという。
中華全国体育総会経済部部長を務める中国国家体育総局体育経済司の楊雪鶇司長は「中国のアウトドアスポーツ産業は23~24年に健全な発展を続け、規模が持続的に拡大し、発展の質が絶えず向上した。消費の潜在力が持続的に引き出され、アウトドアスポーツ産業はスポーツ産業の発展を推進する重要な力になりつつある」と語った。
消費者層別では、「80後」「90後」がアウトドアスポーツ消費の主力となり、23年のアウトドアスポーツ参加者全体に占める割合はそれぞれ37.1%、35.2%に上った。消費頻度をみると、23年のアウトドアスポーツ関連消費の1人当たり注文回数は新型コロナ感染症拡大前の19年と比べて15.0%増え、24年上半期(1~6月)には前年同期比59.8%増加した。
アウトドアスポーツ愛好家の年平均消費額は比較的高い水準を維持し、1種目で2千~5千元(1元=約21円)となった。種目別に見ると、24年1~6月はサイクリングや釣り、パラグライダー、サーフィン、ヨットの注文量が前年同期比で増加したほか、アウトドアスポーツの消費は一線都市と呼ばれる北京、上海、広州、深圳の4大都市と成都、重慶、杭州など15の新一線都市に集中していた。
23~24年はウィンタースポーツ、水上スポーツ、ランニング、釣り、馬術などの種目が引き続きアウトドアスポーツの発展をリードした。中国では23~24年のウィンターシーズンのウィンタースポーツ参加者数が延べ2億6400万人に上ったほか、サーフィンとパドルボード関連の消費者数は100万人を超え、消費規模は全体で10億元を上回った。
23年には800人以上規模のマラソン大会が699回開催され、参加者数は累計605万人を超えた。大規模な都市型マラソン大会は応募者数が20万人の大台を超える時代を迎え、一線都市で開かれた大規模マラソン大会の総収入の平均値は2910万2400元となった。
中国の釣り人口は約1億6千万人で、25~44歳が中心を占める。インターネットプラットフォームではロッククライミングやウォーキング、サイクリングの人気が高く、サイクリングは自転車やサイクルウエア、関連装備の販売増加をもたらした。馬術スポーツの23年の経済規模は209億9千万元に上った。
報告は「2023年全国競技場統計調査データ」を引用し、全国のハイキングコースは15万2800コースを数え、距離は37万1千キロで地球9周分に相当すると明らかにした。中国のアウトドア関連企業は9月時点で17万7千社以上となったほか、アウトドア装備市場の規模は19年の675億元から23年には872億元に増加した。
(新華社大理)
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