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中国自動車大手の浙江吉利控股集団(Geely Group Holdings)傘下で新エネルギー車を手がける「極氪科技集団(ZEEKR Intelligent Technology Holding)」(以下、ZEEKRグループ)が3月20日、2024年12月期決算を発表した。
高級電気自動車(EV)ブランド「ZEEKR」の売上高は46.9%増の759億元(約1兆6000億円)、販売台数は87.2%増の22万2123台で、40万元(約820万円)以上の中国高級EV市場でトップに輝いた。売上高は大きく伸びたものの収益性を支えるには至らず、純損益は57億9000万元(約1200億円)の赤字となったが、赤字幅は前の期に比べ29.9%縮小した。ZEEKRは、2025年の販売目標を32万台に設定している。
新エネ車ブランド「Lynk&Co」を合わせた総売上高は前の期比39%増の1138億9000万元(約2兆4000億円)、販売台数は計50万台を突破し、車両売上高は48%増の945億6000万元(約2兆円)となった。
ZEEKRグループは2月14日、ZEEKRがLynk&Coの株式を51%保有し、残りの49%を吉利の子会社が保有する形で設立された。同社によると、2020年以降では世界最大規模となる自動車ブランド同士の合併で、合併に伴う取引額は93億6700万元(約2000億円)に上った。

ZEEKRとLynk&Coを一体運営することで、製品の位置づけや研究開発リソースの重複を避け、スケールメリットの拡大や開発コストの削減を図る。ZEEKRは独BMWなど海外大手と競合する20万~80万元(約420万~1700万円)クラスのEVに、Lynk&Coは中国メーカーと競合する15万~30万元(約320万~約630万円)クラスのPHEVに注力し、欧州など海外市場の開拓を進めていくという。
ZEEKRグループの袁璟・最高財務責任者(CFO)は3月20日夜の決算電話会議で、ZEEKRとLynk&Coの事業統合することで、2025年は米国会計基準で単四半期黒字を達成し、香港会計基準で通期黒字を目指すと明らかにした。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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