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中国スマートフォン大手の小米(シャオミ)は5月22日、多目的スポーツ車(SUV)タイプの新型電気自動車(EV)「YU7」を発表した。発売は7月を予定している。
独自開発した高性能モーター「HyperEngine V6s Plus」の最大出力は690馬力(PS)に相当する。YU7は、始動から3.23秒で時速100kmまで加速し、時速100kmからブレーキをかけても最短33.9mで停止できる。最高速度は時速253kmとなる。
YU7は、シングルモーター・後輪駆動の標準モデル、デュアルモーター・四輪駆動の「Pro」、そして最高性能の「Max」の3モデル展開で、標準版でも航続距離は835kmに達するという。小米の雷軍CEOは運転支援機能について、「全ての関連機器や部品をハイエンド仕様でそろえた」とし、標準版にもLiDARを搭載したと説明した。
現在のところ販売価格や予約受付開始の日時は公表されていないが、YU7は米テスラの「モデルY」や理想汽車(Li Auto)の「L6」などの人気SUVをベンチマークとしているため、販売価格は標準モデルが20万9800~24万5900元(約420万~490万円)、上位モデルは30万元(約600万円)程度になると見る向きが多い。
米金融大手モルガン・スタンレーは5月20日、YU7の発売はシャオミにとって新たな起爆剤になる可能性があるとの分析を示した。とはいえ、同社のEV製造を担う「小米汽車(Xiaomi Auto)」は現在、第1弾として発売した人気車種「SU7」の受注をさばくため、生産能力向上を急いでいる段階だ。小米汽車の公式アプリによると、現時点でSU7の納車期間は最短9カ月、最長で1年以上となっている。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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