中国の新エネ車市場、10年連続で世界首位に 中古市場も成長軌道に

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中国の自動車業界団体、中国汽車工業協会がこのほど発表したデータによると、「両新」(設備の大規模更新と消費財の買い替え)政策が持続的に効果を発揮し、自動車産業の構造転換の加速が重なり、24年の自動車生産・販売台数はいずれも3100万台を超えた。うち新エネルギー車(NEV)の生産・販売台数はそろって1280万台を上回り、10年連続で世界首位となった。新エネ車の急発展を受け、中古新エネ車の消費も盛り上がりつつある。特に支援策と消費プラットフォームなどの後押しにより、市場の課題は徐々に解消し、中古新エネ車の市場規模は拡大し続けている。中国の新エネ車市場は長年の育成を経て、質的な転換期を迎えている。

中国製新エネ車がタイで人気。同国でEV産業チェーンの形成を後押し

自動車、特に新エネ車の消費は国内の消費の潜在力を引き出す重要な分野である。国務院は2020年11月、「新エネ産業発展計画(2021~35年)」を発表し、25年までに国内の新車販売に占める新エネ車の割合を20.0%程度とする目標を掲げた。中国はこの目標を前倒して達成した。

中国、「Z世代」が新エネ車市場をけん引 買い替え・地方拡大が加速

ここ数年、新エネ車の消費を促す各種政策が効果を発揮している。新エネ車の取得税減免措置は27年末まで延長となり、自動車買い替え推進策は引き続き強化された。さらに、充電インフラの整備や新エネ車の農村部への普及活動などを支援する政策も加わり、新エネ車の消費需要を喚起している。

新エネ車の消費市場の開拓が進むにつれて、新エネ中古車市場も拡大しつつある。

業界専門家は、中古新エネ車市場の持続的な拡大は循環経済を発展させ、グリーン(環境配慮型)発展に役立つ重要な流れだと見ている。中国共産党中央委員会と国務院は24年8月、「経済・社会発展の全面的グリーン転換の加速に関する意見」を発表。循環経済の着実な推進を通じて二酸化炭素(CO2)削減活動を支え、資源循環型の生産モデルを広め、資源循環利用産業の発展に力を注ぐ方針を明らかにした。24年12月に開催された中央経済工作会議では、25年の経済活動をめぐり、「CO2と汚染物質の排出削減とグリーン発展を共同で推し進め、経済・社会発展の全面的グリーン転換を急ぐ」方針が打ち出された。一連の支援策のもと、中国の循環経済は発展の新たな契機を迎えている。【新華社天津】

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