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中国電子商取引(EC)大手アリババグループがこのほど発表した2025年3月期通期決算は、売上高が前年比6%増の9963億4700万元(約20兆35億円)、純利益が77%増の1259億7600万元(約2兆5200億円)だった。
売上高を事業部門別に見ると、中核事業である「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tモール)」など国内ECサイト事業を行う「淘天集団」は3%増の4498億2700万元(約9兆320億円)。東南アジアEC大手「ラザダ(Lazada)」や越境EC「全球速売通(アリエクスプレス)」など国際ECサイト事業を行う「阿里国際数字商業集団(AIDC)」は29%増の1323億元(約2兆6600億円)だった。アリエクスプレスやラザダ、トルコEC大手「トレンドヨル(Trendyol)」など越境・地域ECサイトの好調な業績が大幅な伸びにつながり、特に重点市場で供給の現地化を強化し、経営効率を高める戦略が大きな効果を発揮した。
人工知能(AI)やクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」を手掛ける「雲智能集団(CIG)」の売上高は11%増の1180億2800万元だった。AI需要が持続的に増加する中、パブリッククラウドの売り上げが急増し、AI関連製品の売り上げは7四半期連続で3桁の伸びを実現した。
物流事業の「菜鳥集団(ツァイニアオ)」は主に越境物流ソリューションの業績向上を受けて、売上高が2%増の1012億7200万元(約2兆330億円)となった。地図サービス「高徳地図」やフードデリバリーサービス「餓了麼」など地域密着型生活関連サービス事業の「本地生活集団」は12%増の670億7600万元(約1兆3500億円)。動画サイト「優酷(Youku)」などを運営する動画・コンテンツ制作事業の「虎鯨文娯集団」(25年5月に「阿里大文娯集団」から改称)は5%増の222億6700万元(約4500億円)。食料品店チェーン「盒馬」、医療関連ITサービス「阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス)」、オンライン旅行会社「飛猪(フリギー)」、コミュニケーションプラットフォーム「釘釘(ディントーク)」など「その他部門」は7%増の2062億6900万元(約4兆1400億円)だった。【新華社北京】
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