中国の空飛ぶクルマ「小鵬匯天」、370億円調達 4000台超受注で26年出荷開始

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中国の電気自動車(EV)メーカー「小鵬汽車(Xpeng Motors)」傘下で電動垂直離着陸機(eVTOL)を手がける「小鵬匯天(Xpeng Aeroht)」がこのほど、シリーズBで2億5000万ドル(約370億円)を調達したと発表した。資金は「空飛ぶクルマ」と呼ばれる空陸両用eVTOLの開発・量産・商用化の推進に充てられる。

空陸両用eVTOLの量産工場は年内に竣工する予定。同社が開発した地上走行も可能な分割式eVTOL「陸地航母」は、2026年にも量産・出荷が開始される見通しとなっている。

小鵬匯天の前身は2013年に広東省で設立された「匯天科技」で、20年に小鵬汽車とその創業者・何小鵬氏が出資して傘下に収めた。同社がこれまでに調達した資金は7億5000万ドル(約1100億円)余り。25年4月には、中国建設銀行・中国農業銀行・中信銀行・中国銀行・興業銀行の5行からなる銀行連合から12億6000万元(約260億円)の融資を受け、空陸両用eVTOL工場の建設を進めてきた。

中国メディア「億欧」によると、陸地航母の受注台数はすでに4000台を超えたという。1台の価格を200万元(約4200万円)として計算すると、受注額は総額80億元(約1700億円)余りとなる。

中国では政策の後押しもあり、「低空経済」の成長が加速している。政府系シンクタンク「賽迪智庫」によると、2023年の中国低空経済の市場規模は前年比33.8%増の約5059億5000万元(約10兆6000億円)だった。26年には1兆元(約21兆円)を突破する見込みで、年平均成長率は約30%に上るという。

小鵬汽車、2026年に世界初の「分割式空飛ぶクルマ」を発売へ 中国・海外市場で同時展開

*1ドル=約149円 1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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