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上海汽車とゼネラルモーターズ(GM)の合弁会社「上汽通用五菱(SGMW)」傘下の乗用車ブランド「新宝駿(BAOJUN)」は、2018年に中国通信機器最大手の「華為技術(ファーウェイ)」との戦略的提携を公表して以来初の新車を発表した。
2019年12月29日、新宝駿は全世界で初のHUAWEI HiCarスマートコネクテッドを搭載した量産車「新宝駿RC-6」を発表した。同車種は最新のAI音声、自動運転、スマートコネクテッド、画像認識などの技術を搭載している。HUAWEI HiCarを使用することで、同車種は車内カメラによる運転手の疲労検知、ビデオチャット、ジェスチャーコントロール、Androidアプリエコシステムの利用が可能になっている。
RC-6の他、2020年3月以降、新宝駿の全ての車種にHUAWEI HiCarとファーウェイの「Balong 5G01」 ベースバンドチップ、およびV2X技術を搭載する予定で、コネクテッドカー技術を大幅に進歩させられるという。昨年4月に同ブランドを発表して以来、新宝駿はクロスオーバー車のRM-5、中型セダンのRC-6、コンパクトSUVの RS-5、小型SUVのRS-3という4車種を発表した。平均価格は10万元(約160万円)前後である。
HUAWEI HiCarはファーウェイが提供した「ヒト、クルマ、家」を繋ぐオールシーンスマートインタラクトソリューションである。同システムは昨年8月の華為開発者向けイベントで初めて発表された。HUAWEI HiCarを利用すれば、自動車メーカーは低コストでスマホ等の外部処理能力を導入できる。
ファーウェイの消費者業務スマートモビリティディレクター徐鏡進氏によると、HUAWEI HicarはファーウェイのHarmonyOSの技術の一つで、多くの自動車メーカーが強い興味を示すなか、新宝駿が同システムを搭載した最初のメーカーとなったとのことだ。
2013年から自動車部品業界に進出し始めたファーウェイは、スマート自動車ICT部品のサプライヤーとして、自動車産業チェーンでのビジネス展開を加速している。2019年11月、SGMWがファーウェイと戦略的提携協議を締結し、産業インターネット、スマートエリアおよびICTインフラ等の分野で深い連携をし、ICT技術とスマートコネクテッドカーの融合を推進することを目標にしている。
現在、SGMWはファーウェイ等の提携先と共同で全世界初の5G、V2X、自動運転、リモート運転等4種類の先進技術の公道実証実験を行っている。また、2社が共同で設立したビッグデータ分析センターは2020年に完成する予定だという。
作者:「未来汽車日報」(Wechat ID:auto-time)、張一
(翻訳:小六)
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