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コスメ・ビューティー関連のコンテンツが中心だったソーシャルEC「小紅書(RED)」が変わった。
新型コロナウイルス肺炎による自宅待機が長引くに連れ、自炊を余儀なくされる人たちが増えたが、ライフスタイルのコミュニティを作ろうとしている小紅書はこのトレンドを見逃さなかった。
同社のコミュニティ担当責任者である柯南氏によると、2月以降のDAU(1日あたりのアクティブユーザー数)を見ると、グルメ関連がコスメを上回りプラットフォーム内の1位となった。小紅書が新たに始めたテーマ「毎日グルメ」や「自宅待機ライフ」のアクセス数はそれぞれ3.9億、5億回に上り、「毎日グルメ」関連の記事は51万本を超えた。
グルメ以外では、エンタメ、フィットネス、教育関連のコンテンツも2月に大きく増えたという。
インターネットデータ分析会社「Quest Mobile」の統計によると、今年春節休暇をはさんだ1月24日〜2月2日の小紅書のDAUは2100万となり、前年同期比で35.0%増えた。1日の平均滞在時間は32分間で、前年同期比44.9%増だという。
グルメ関連コンテンツのDAUが1位となったのは、新型肺炎で外出できないため、コスメの消費が減ったこと、そして自宅待機により自炊をするようになったこと両方の影響によるものだ。
同様の傾向はほかのプラットフォームでも見られる。「抖音(Douyin、海外版は「Tik Tok」)」の「自宅待機中、なにを食べるか」というテーマには1.4万の動画が上げられ、再生回数は4.4億回に上った。レシピ共有サービスの「下厨房(xiachufang.com)」は春節中アクセスが集中したため、アプリが一時的に使用できなくなったほどだ。Quest Mobileのデータによると、今年の春節の下厨房のDAUは106万であり、前年同期比で37.5%増えた。
小紅書は2019年に、外部ブランドのためにマーケティングプラットフォームを提供するというビジネスモデルに変更した。そうなれば、ユーザー数とDAUをさらに上げる必要がある。そのためには、従来のコスメ・ビューティー中心というイメージを打ち破り、より幅広いユーザーにとって魅力のあるライフスタイル全般のコンテンツを増やす必要がある。
したがって、多様なコンテンツの人気が伸びたのは、小紅書にとって間違いなく好材料であり、広告収入が増える可能性が見えてきた。例えば、今小紅書のアプリを立ち上げると、有名な教育企業の広告が表示されるようになっているが、これは今までになかったことだ。食品ブランドの広告が表示される日もそう遠くないだろう。
(翻訳:小六)
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