日本にも上陸する「HEYTEA(喜茶)」、新たに資金調達、評価額2500億円超の見込み

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最新情報によると、中国の大人気ティードリンク「HEYTEA(喜茶)」が新たな資金調達を完了する見込みだという。今回の資金調達は、「高瓴資本(Hillhouse Capital)」と「蔻図資本(Coatue)」が共同でリードし、資金調達後の企業評価額は160億元(約2560億円)を超えると見られている。

現時点では、HEYTEAはまだオフィシャルに関連情報を公開していない。

この資金調達が完了すれば、HEYTEAの企業評価額は再度飛躍的に高まりそうである。昨年に資金調達を終えた直後のHEYTEAは時価90億元(約1440億円)と評価された。すなわち、1年足らずで、評価額が80%以上増え160億元(約2560億円)まで上がることとなる。

投資の動きが鈍い今、このような状況は極めて珍しいと言える。

HEYTEAの販売網拡張も評価額の上昇と同ペースで加速している。オフィシャルデータによると、2019年に43都市で390店舗をオープンしているが、2018年には163店舗しかなかった。また、HEYTEAのミニプログラムは年間ユーザー増加数が1582万で、ユーザー総数は2150万に達した。商品の販売数も、販売量トップ地域である深圳市では、年間販売数2000万杯超に達した。

既に3カ月近く続いた新型肺炎の流行が、HEYTEAが新たな資金調達を急いだ直接的な理由かもしれない。注文用のミニプログラムおよびアリババECサイト「天猫(Tmall)」で企画中のフラッグシップショップがあっても、オフライン売上は必ず影響を受ける。最近の調査レポートによると、1月25日~2月9日の間に、65.56%のコーヒーやティードリンク企業が全店舗の営業を停止し、25.38%は数店舗しか営業しておらず、全店舗が営業を継続した企業は9.06%に留まったという。

周知の通り、昨年、ティードリンクスタンド業界の競争は激化した。最近の情報によると、「奈雪の茶(NAYUKI)」は今年米国で上場し、4億ドル(約440億円)の資金を調達する予定だという。同社はこの情報についてオフィシャルなコメントを避け、目下は新型肺炎による影響への対応および事業回復に注力していると述べた。また、設立が比較的最近の「楽楽茶(LELECHA)」は昨年4月にプレシリーズAで2億元(約32億円)の資金調達を完了し、2019年下半期にも資金調達を行ったという。

ティードリンクスタンド業界はまだ歴史が浅いため、各社の同質化が著しい。前述の数社の間では、絶えず権利侵害、コピー、紛糾に関する報道が見られる。HEYTEAの創業者聶雲宸氏は同業界は今後統合が避けられず、その中でもサプライチェーンはまず統合されるのではないかとコメントした。

2012年に設立したHEYTEAの資金調達は極端に速い。出資者も大手ばかりで、冒頭に述べた2社以外にも、中国IT大手のテンセントの投資会社など6つの企業あるいは個人がある。

これまでのオフライン小売業の爆発的な成長による競争の激化、および新型肺炎の影響で、2020年はティードリンクスタンド業界にとって正念場になる。巨額な投資を手に入れた創業者が29才の若者であるHEYTEAにとってはなおさらそうであろう。

36Krの以前の報道では、HEYTEAは2020年の春に都内に1号店をオープンし、その後も引き続き5店舗をオープンさせる計画だという。

(翻訳:小六)

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