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STB向けチップを世界で4億個出荷 中国大手「国芯科技」、超低消費電力の新型AIチップで躍進

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テレビなど音響・映像機器向けのICチップを製造する「国芯科技(NationalChip Science&Technology)」が10月19日、シリーズCで数億元(数十億円)を調達したと発表した。「中信証券投資(CITIC Securities Investment)」が出資を主導し、「高榕資本(Gaorong Capital)」「海爾資本(Haier Capital)」「耀途資本(Glory Ventures)」と、シリーズAの出資者が引き続き参加している。調達した資金は業界のシナリオ開拓に充てられる。

国芯科技は2001年に設立され、セットトップボックス(STB)向けのチップメーカーとして世界的大手だ。STB向けチップの出荷数はこれまでに4億個、世界各国で同社製のICチップを搭載した製品がみられる。公式発表では昨年の出荷数は3000万個を超え、特定市場の多くで業界トップクラスの市場シェアを占めている。

AIも同社にとって重要な新事業だ。2017年には初のIoT機器向けAIチップ「GX8010」を発表。自主開発されたNPU(ニューラルネットワークプロセッサー)「gxNPU」を統合した製品で、ニューラルネットワークの演算処理を加速させる。

さらに、オーディオチップ「GX8008」も同時期に発表している。国産のCPUおよびNPUを搭載しており、スマートホーム関連製品や車載製品に用いられ、ローカル・ウェイクアップやオフライン対応の音声コマンド認識を実行する。

今年に入ってからは超低消費電力AIチップ「GX8002」を発表。消費電力70uWを実現し、第2世代NPU「gxNPU V200」および自主開発のハードウェアモジュール「VAD」を統合した。超低消費電力のため、TWS(完全ワイヤレス)イヤホンやスマートウォッチ、スマートグラスなどのウェアラブル端末に用いられる。

超低消費電力AIチップ「GX8002」

国芯科技のAI事業は現時点でスマートスピーカー、車載用スマートデバイス、スマート家電、ウェアラブルデバイスなど多岐にわたっており、「ヒト、自動車、家」を網羅している。同社のAIチップはアルゴリズムやインターネット関連の企業から高い評価を得ており、アリババグループ、京東集団(JD.com)、バイドゥ(百度)、Qihoo 360(奇虎360)、iFLYTEK(科大訊飛)、スカイワース(創維)、TCL、ハイアール(Haier)などの大手企業と提携を深めている。

国芯科技の黄智傑CEOは「国芯科技は音響・映像分野で20年にわたり技術を積み上げてきた。新インフラ(AI、5G、IoTなどに関連する新型インフラの建設)が謳われる時代にチップの各領域で研さんを積み、競争力を有したチップやソリューションを絶えず提供していきたい」と述べている。

一部提携製品

今回の出資に参加した高榕資本のプロジェクト責任者は国芯科技について、「IoT製品のスマート化という趨勢のもと、AIの音声関連技術は重要なインターフェースの一つと目されている。高コストパフォーマンスのチップおよびモジュール製品はスマートIoTの大規模な普及のカギを握る。AIチップの設計ノウハウやイノベーション力に関して、国芯科技は業界トップの強みを持っている」と評価している。
(翻訳・愛玉)

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