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中国、コーヒースタンドにロボットを活用 挽き立て一杯150円で提供

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中国国内のコーヒー市場は年間成長率が15%と高く、2020年の市場規模は約3000万元(約4億7000万円)で、2023年までに1兆元(約15億6000万円)を突破すると見込まれている。将来的に非常に有望なコーヒー市場だが、実店舗のカフェでは、原材料、人件費、家賃などのコストによる制限を受け、挽き立てコーヒーの価格設定は最低でも15元(約230円)以上となっている。そんな中、「COFE+」(「海氦豚机器人科技(Hi-Dolphin Robotics)」)はロボットコーヒースタンドでコスト構造を改革し、良質のコーヒーを従来のカフェより安価な10〜15元(約150~230円)の価格帯で提供しようとしている。

2018年に上海で設立されたCOFE+は、2019年11月、1度の材料投入で300杯のコーヒーを淹れられるロボットコーヒースタンドのバージョン3.0をリリースし、2020年7月には、マルチフレーバーのカスタムオーダーや同時作業など、より多くの機能をサポートしたバージョン4.0をリリースした。

 

高い人件費、不安定な品質、高い移転リスク、短い営業時間、高い家賃といった問題と直面している従来の実店舗のカフェと比べ、COFE+のコーヒースタンドには安い人件費、低家賃、低エネルギー消費、低コスト、低リスク、高品質という利点があると、COFE+創業者である韓非子氏は述べている。

・COFE+のロボットコーヒースタンドの設置に必要な面積はわずか約2.35平方メートル、移動・運搬は容易で、短時間で設置・開店ができ、スタンドを設置できる範囲が広く、場所の選択や移動の自由度が高い。

・コーヒー、チョコレート、ミルクティー、抹茶など50以上のSKU、2種類のコーヒー豆(アラビカ種100%/オーガニック100%)、2種類のカップ(ホット用/アイス用)、3種類の温度(ホット/ウォーム/アイス)、砂糖の有無、濃度の加減、氷の有無、トッピングなどから顧客ごとの好みに合ったカスタマイズが可能で、平均50秒前後でオーダーされた商品を用意することができる。

・COFE+のコーヒースタンドは時間的な制約を受けない。現在のデイタイムの生活とナイトタイムエコノミーの傾向に合わせた24時間営業が可能で、実店舗のコーヒーショップの営業時間前後の空白時間帯を補完する。

また、COFE+のロボットコーヒースタンドは職人的な技術を最大の強みとし、現在、挽き立てコーヒーの抽出、ラテアート作成、瞬間製氷、自動蓋閉めなどの機能をサポートしている。さらにIoTとAI技術を活用し、定期的な自動クリーニングと高温消毒、温度・湿度・空気質指数のリアルタイム表示をサポートすることにより、手動介入と潜在的な衛生上のリスクを軽減しており、毎日のメンテナンスと材料補充に必要な時間はわずか30分だけだ。

COFE+のロボットコーヒースタンド

現在、COFE+は上海のショッピングモール、オフィスビル、病院、地下鉄、工業団地などに数十台のロボットコーヒースタンドを設置している。生乳やコーヒー豆などの原材料は世界トップ500社に選ばれたサプライヤーから調達しており、平均販売価格は1杯9.9〜14.9元(約155~233円)と設置場所により異なっている。

COFE+では、コーヒーの「グラブ&ゴー」(商品を手に取ってすぐに店を出られるスタイル)に対しては全体の半数以上のニーズがあると考えており、ロボットコーヒースタンドは、生活のテンポが速く、時間や距離あるいはコストパフォーマンスについて不満を持つ顧客セグメントをより容易に満足させることができると考えている。テストでは売上の50%近くが既存顧客によるものである一方で、新しいもの好きの革新的な消費者は再購入率の20%に寄与していることが明らかになった。また、テクノロジカルでスタイリッシュなデザインにより、大多数のユーザーがコーヒースタンドを通り過ぎる際に立ち止まったり写真を撮ったりしており、フィードバックも良好だった。

COFE+はさらに、直営、提携・合弁、フランチャイズ、輸出、大口顧客向けカスタマイズなどを通じて、製品の販売を拡大する計画だ。COFE+は現在、上海で加盟店の募集を開始している。加盟店は設備費や加盟費用を先行投資すると、COFE+から原材料や維持管理サービスが提供され、投資回収期間は1日200杯の売上で約8ヶ月となっている。また、コーヒーは欧米、日本、韓国などの市場で不可欠になっていて、潜在市場の見通しは良好だと考えており、今年は海外市場への参入が見込まれる。

韓非子氏によると、COFE+のロボットコーヒースタンドは、技術的に見れば新種、新業態、新モデルであり、今後10年で普及していくコーヒーショップだが、これまで満たされてこなかった消費者の幅広いニーズを満たす存在だという。消費習慣に合わないという問題については、過去のオフラインからオンラインへの段階的かつ継続的な移行と同様、市場育成を通じて容易に変えることができる。AIは人的資源を解放し、IoTは設備を解放し、インターネットは時間と空間を解放する。ロボットコーヒースタンドは実店舗のコーヒーショップと比べ、コスト構造の改革により人件費、水道・電気・通話料金、損耗費などの費用が節約できるだけでなく、サービス業界におけるテクノロジーおよび無人・機械化による標準化、安定性、24時間サービス、良品安価の向上というトレンドにも適応できる。

現在、COFE+は複数の投資機関と接触し、新たな資金調達ラウンドを進めている。(翻訳:浅田雅美)


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