外骨格ロボットの商用化進む中国、数億円調達済みの「ULS Robotics」が日本を含む海外市場も視野に

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外骨格ロボットを開発する「傲鯊智能(ULS Robotics)」が、プレシリーズAで数千万元(数億円)を調達したことがわかった。リード・インベスターは「九合創投(Unity Ventures)」、コ・インベスターは「英諾天使(Innoangel Fund)」、「明勢資本(Future Capital)」。「華興Alpha(HUAXING Alpha)」が財務アドバイザーを勤めた。

傲鯊智能は工業向けの外骨格ロボットを開発しており、今回の資金調達後に量産化を行う。また、外部パートナーとともに販路開拓、海外事業を展開していく予定だ。

創業者の徐振華氏は、医療機器開発会社を2社設立したことがあり、医療用外骨格ロボットを開発していた。そのノウハウを活かし、より大きな市場が期待できる工業用外骨格ロボットを開発するため、2018年に傲鯊智能を設立することになった。

同社はこれまで、上肢、腰、下肢用の外骨格ロボットを発表している。中核となるハード、ソフトはすべて独自開発で、数回の改良を経ている。製品はモーター駆動方式を採用し、満充電で約6〜8時間使用することが可能だ。製品は出力によってR1からR4までのランクに分けられており、10kg〜50kgまでの出力に対応。すでに50台近くの同社の外骨格ロボットが、空港、自動車工場、家電工場、物流倉庫で使用されている。

傲鯊智能の製品

傲鯊智能は、医療用外骨格ロボットを長年開発してきたため、ロボットの制御システム、アルゴリズム、データフュージョン、ヒューマンマシンインターフェース、ロボットビジョンにおいて豊富な経験を持ち、ベースとなる部品と技術をすべて自社で開発することができる。これが同社の最大の強みである。また、工業用外骨格ロボットは医療用よりもニーズが大きいため、傲鯊智能は価格を医療用の1/4~1/5に抑え、技術と価格の両面で参入障壁を築いている。

外骨格ロボットの商用化は海外ですでに進んでおり、ヒュンダイ、LG、ホンダのような大企業が開発したものもあれば、日「Cyberdyne」、米「Eksobionics」のような外骨格ロボット開発によって上場を果たした企業もある。スタートアップにも、日「Atoun」、日「Innophys」、独「Germanbionic」など有力企業があり、医療、工業、物流、農業など、幅広い分野で導入が進んでいる。調査会社の「ABI Research」によると、外骨格ロボット市場は、10年以内に50億ドル(約5000億円)規模の市場に成長するという。

そのため、海外展開も傲鯊智能の視野に入っている。現在同社は、日本、フランス、米国の現地企業と提携し、セールスや国際規格認定申請を行っている。海外での販売は来年初頭に始まる見込みだ。同社CMOの張華氏によると、海外においては、まず高齢化が深刻な国に進出したいという。こうした国は中高年の労働者が多いのと同時に、現場労働者の安全や健康を守るための法整備が進んでいる。そのため、労働者、雇用者両面から外骨格ロボットへのニーズが期待できるのである。(翻訳:小六)

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