TikTok、大人気のECプラットフォーム「Shopify」と提携 海外でのライブコマースを強化

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TikTok、大人気のECプラットフォーム「Shopify」と提携 海外でのライブコマースを強化

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中国国内でライブコマースを進めているショート動画プラットフォームの「抖音(Douyin)」は、海外版の「TikTok」でも同様の戦略を実施しようとしている。

TikTokは2020年10月28日、日本にも進出した、カナダの大手ECプラットフォーム「Shopify」と、グローバル戦略的パートナーシップを結んだ。これについて、TikTokの副総裁Blake Chandlee氏は、「Shopifyは、グローバルでのビジネスを広げるための理想的なパートナー」とする声明を発表した。

現在、米国のTikTokユーザーは、TikTokでShopifyの商品を購入できるようになっている。同様のサービスは来年、北米、欧州、東南アジアでも始まる予定だ。TikTokはこのサービスにより、全世界でライブコマースを広げようとしている。

従来のECと比べ、ショート動画プラットフォームは、膨大なトラフィックを持つためECへの影響力を強めている。データ調査会社の「QuestMobile」の集計によると、昨年のダブルイレブン(11月11日を中心としたECの販売キャンペーン)の際、抖音アプリを閉じた後、ユーザーがECプラットフォームのタオバオ、「拼多多(Pinduoduo)」を開いた比率は、それぞれ38.9%、30%だった。抖音のコンテンツでECへと誘導し、売上高を伸ばすという流れが、重要な手段になったのである。

昨年と異なるのは、今年10月9日に抖音が外部のプラットフォームへのリンクを貼ることを禁止したことである。抖音はこの施策により、トラフィックを自社のECに誘導しようとしているのだ。この変化を見る限り、現在はShopifyと提携していても、TikTokがいずれグローバルでECを自社運営する可能性がある。

Shopifyは2004年に創業したSaaS型のマーケットプレイスである。一定の料金を支払えば、Shopifyが提供する多種多様なテンプレートを使って、自分のオンラインショップを開くことができる。

Shopifyの特徴は、あくまで店舗のサポートに徹しているという点である。プラットフォームとして店舗を管理するのではなく、むしろ大手のプラットフォームの制限を嫌がる店舗のために、ツールを提供している。現在175カ国と地域で、100万店以上が同社のツールを利用している。

TikTokの海外での成長は目覚ましい。ビジネスメディアの「ビジネス・インサイダー」によると、今年4月の時点で、TikTokのダウンロード回数は累計で20億回を超えた。2020年第1四半期のダウンロード回数は3.15億回で、Facebookは1.86億回、Instagramは1.52億回。TikTokのアクティブユーザーは約8億人で、うち1億人が米国在住だ。

2017年以降四半期ごとのTikTokのダウンロード回数 画像はビジネス・インサイダーより

(翻訳:小六)

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