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中国EV「蔚来汽車(NIO)」、チップの自主開発を計画

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自動車のインテリジェント化競争がチップ分野にまで及んでいる。

複数の業界関係者によると、新興電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」は李斌董事長兼CEOが旗振り役となって自動運転用チップの自主開発を計画中だという。

李CEOに近い情報筋も、チップの自主開発は取締役会で議論されていないが、李CEOの意向は明確で会社幹部や株主にすでに伝えていると話す。

これらの情報について、同社上級幹部はコメントを控えると回答した。

チップ業界関係者は、自主開発の程度により10億元(約160億円)から10億ドル(約1000億円)必要だと話す。蔚来は今年、転換社債の発行、中国本社の移転に伴う地元政府(安徽省合肥市)からの資金提供、増資などで200億元(約3100億円)以上を調達している。

情報筋は、多額の資金投入が必要となるためプロジェクトは次年度予算で行われるとの見方を示し、蔚来の年度予算編成は年末に行われると話した。

チップ自主開発計画に呼応して、蔚来はハードウエアを手がけるチームを立ち上げた。李CEOが数カ月前からシリコンチップに詳しい技術責任者を探しているという情報もある。

蔚来汽車、「理想汽車(Li Auto)」や「小鵬汽車(Xpeng Motors)」など中国の新興EV各社はテスラに倣い、コックピットや自動運転のソフトウェアを自主開発する。蔚来汽車は自動運転のセンサーシステムに米インテル傘下の自動運転技術関連企業「モービルアイ(Mobileye)」の技術を採用し、経路設計および制御のアルゴリズムを自主開発している。小鵬汽車は2017年にR&Dチームを立ち上げ、理想汽車も自動運転技術の開発人材を集めている。

一方、理想汽車、小鵬汽車は共にチップの自主開発は計画していない。

李CEOの下、蔚来汽車は技術開発と実用化を重視してきた。第1世代プラットフォームではモービルアイのEyeQ4チップを搭載し、テスラに倣い3眼カメラを配置した。最近テスラに続いて発表した安全運転支援機能「NOP」は、自動車線変更、高速道路の出入りなどの操作をする。

今年8月、蔚来汽車は自動運転を手がける中国国内のユニコーン企業「Momenta」からコンピュータビジョンに詳しいR&D責任者を副総裁補佐に迎えた。センシング技術を充実させ、全面的なアルゴリズムの構築能力を確立する意図が表れている。

このほか、ADAS(先進運転支援システム)、ゲートウェイ業務の中心を北米から中国に戻し、2年以上にわたり蔚来ユーザーを悩ませてきたネットワーク接続不良問題の解決を図る。

蔚来汽車は量産プロジェクトの人員や組織の整理のほか、セントラルコンピューティングプラットフォーム、リアルタイムOSなどの予備研究を進めている。同社開発担当者は、「現在の組織体制を考えると、チップの自主開発は妥当だ。しかも、今は海外メーカーが握っている主な車載用チップを国産に切り替える流れになっている」と語った。

2019年の苦難の時を経て再び資金を確保した蔚来汽車だが、李CEOは今回の拡張路線を的確に舵取りできるだろうか。(翻訳・二胡)


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