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アリババ20年7~9月期決算、売上高2.4兆円はコアコマース・クラウド・物流の三本柱がけん引

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中国のIT大手アリババグループ(阿里巴巴集団)が5日、2021年第2四半期(2020年7~9月期)の財務諸表を発表した。

アリババの今四半期の売上高は前年同期比30%増の1550億6000万元(約2兆4300億円)で、市場予想の1548億4100万元(約2兆4200億円)をやや上回った。普通株主に帰属する純利益は前年同期比60%減の287億6900万元(約4500億円)で、こちらも市場予想の254億4400万元(約4000億円)を上回った。年間アクティブユーザーは7億5700万人、月間アクティブユーザーは8億8100万人で9億人の大台が見えた。

決算発表後、アリババの株価は取引開始前時点で3%近く下げている。

売上高は堅調に伸びており、コアコマース、クラウドコンピューティング、物流の三事業がけん引役となった。純利益は前年同期比で大幅に下げたが、これは前会計年度に金融事業を担う子会社のアント・グループ(アント・フィナンシャルから改称)から33%の株式を取得し、一時的利益などを計上したことに起因する。

事業別に見ると、今四半期はB2Cのオンラインモール「天猫(Tmall)」で日常消費財の伸びが顕著だった。服飾品もコロナ前の水準を超えるまでに復調している。コンテンツコマース事業におけるライブコマース「淘宝直播(タオバオライブ)」も大きく成長した。今年9月末までの12カ月間におけるタオバオライブのGMV(流通取引総額)は3500億元(約5兆4700億円)を越え、同じく越境コマースプラットフォーム「天猫国際(Tmall Global)」のGMVは今四半期、未決済分を除いても前年同期比37%増を記録した。

地域密着型生活関連サービス事業では、次世代型生鮮スーパー「盒馬鮮生(Freshippo)」が店舗売上高を健全に伸ばし続け、年間アクティブコンシューマーは2600万人超、店舗数は222店となった。フードデリバリーサービス「餓了麼(Ele.me)」は大規模キャンペーンの後押しもあり、9月の有料会員数(日平均)が前年同期比で45%伸びた。

アリババの投資家が提供したデータによると、ECモール「天猫」「淘宝」の双方で合わせて1億9000万人以上のユーザーが年間7000元(約11万円)以上を消費することがわかった。年間消費額が2000~7000元(約3万1000円~11万円)に相当するユーザーの年度残存率は98%に達している。

今年3月に正式ローンチした格安モール「淘宝特価版」も着実に成長しており、月間アクティブユーザーが前四半期から3000万人増え、7000万人を超えた。

コアコマース事業以外のクラウド事業「アリババクラウド(阿里雲)」、物流事業「菜鳥網絡(Cainiao Network)」も堅調だ。アリババクラウドの売上高は前年同期比60%増の149億元(約2300億円)。9月時点で、上海・深圳市場に上場する中国企業の6割がアリババクラウドの顧客となっており、彼らによる平均消費額は同45%伸びている。アリババのマギー・ウー(武衛)CFOは、アリババクラウドが今年度内に黒字化する予想だと明かしている。

アリババクラウドが顧客を増やし続ける理由は、クラウド技術をあらゆる分野へ積極的に浸透させている点にある。今四半期は初のクラウドコンピューターも発表した。てのひらサイズの小型製品で、ユーザーは時や場所を選ばずに無制限にクラウドリソースにアクセスできる。さらに自動配送ロボットも発表し、Eコマース分野における物流のラストワンマイルを強化する。

物流事業の菜鳥の売上高は前年同期比73%増。国際物流部門では引き続き市場シェアを拡大させ、1日平均400万件の貨物を取り扱う。

その他、デジタルメディア・エンターテイメント事業では有料会員数が45%増え、赤字が縮小している。
(翻訳・愛玉)

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