中国、AI画像による高精度「体内GPS」を実現、冠動脈検査支援の新興医療テックが30億円以上を調達

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AIを活用した医療を研究する「北京科亜方舟医療科技(Keya Medical)」がシリーズCで2億元(約31億円)以上を調達したことを発表した。IDGキャピタルが出資を主導し、「源碼資本(Source Code Capital)」などが共同で出資したほか、既存株主の「雅恵投資(Alwin Capital)」も引き続き出資に参加した。調達した資金は、AI医療の業務拡張とグローバル市場でのシェア拡大に充てられるほか、新製品の研究開発やラインナップの充実を進めるために用いられるという。

これは、今年に入ってからすでに3回目の資金調達となる。同社は今年2月に1億元(約16億円)を調達、8月にもGGVキャピタルが主導するシリーズBで1億5000万元(約24億円)を調達している。

2016年1月に創業した科亜方舟はビッグデータとAI技術を医療分野に活用することに注力しており、機能検査において正確な位置特定を行えるよう臨床医師をサポートする「体内のGPS」の開発を目指している。この技術により臨床手術の新たな可能性を切り開き、先端技術の開発、製品の生産、臨床現場向けの応用という効果的なループを作り上げている。

同社が独自開発した主力製品「DeepVessel(深脈分数)」は今年1月に、AI医療機器としては中国で初めて第三種医療機器の認証を取得し、早期診断などに活用されている。

DeepVesselはAIによる画像診断技術を用いて冠動脈の血流状態を評価する「冠血流予備量比計算ソフトウエア」で、非浸襲性の機能検査により手術の必要性を判断することができ、医師が的確な診断を下せるようサポートする。

同社の宋麒CEOは次のように説明している。「これは画像とAIに基づく非浸襲性の冠動脈検査で、AI技術で冠動脈内の血流状態をシミュレーションして各部位の圧力を算出するものだ。血管の狭窄程度を判断するだけの冠動脈造影検査に比べて、はるかに高い精度を誇る」

同社には現時点で血管疾患、腫瘍疾患、放射線科にそれぞれ特化した製品のほかAIメディカルサービス製品がそろっており、国内外の資格取得に向けた作業が進んでいる。

科亜方舟の技術はすでに中国の30以上の省で導入されており、大型の三甲医院(中国で最高ランクの医療機関)300カ所以上と連携して200カ所を超えるAI診断センターを建設、2200万人以上の患者の必要を満たしている。さらに日本やフランス、オーストリア、オランダ、デンマークなど海外の10カ国余りでも活用が進んでいる。(翻訳・畠中裕子)

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