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独自チップ初搭載のMacbook 性能向上もアプリの移行が課題

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アップルは米国時間11月10日に、独自チップの「M1」を搭載するMacBook Air、Mini、Proを発表した。36年の歴史を持つMacシリーズが初めて独自チップを搭載することになる。iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TVは、すでに独自チップを搭載している

MacBook Air

独自チップを搭載したことで、アップルはMacの性能をより自在にコントロールすることが可能となる。さらに、MacとiPhone、iPadの互換性が高まり、アップル製品のエコシステムが強化されるだろう。

M1による変化

独自チップM1搭載による最大の変化は、性能の向上である。同社はCPUの速さは従来の3.5倍、バッテリー持続時間は先代のMacの2倍だとしている。

M1

また、iPhoneのチップと同じARMアーキテクチャのM1を搭載したことにより、MacでiPhoneとiPadのアプリをそのまま使用できるようになる。理論上は、膨大な数に上るアプリが一気にMacに登場することになる。

しかし、iOSのアプリはマウス、トラックパッドでの使用を想定していないため、使いやすさを保証するためには開発者による調整が必要となる。現時点で調整が完了しているのはアップル自社のアプリのみである。来月以降から、AdobeなどのサードパーティアプリのMacに最適化されたバージョンがローンチされるようになる。

独自チップに合わせて、アップルは新しいOSの「MacOS Big Sur」を発表した。M1がハード面でiPhoneなどとの互換性を強化するものだとすれば、新しいOSはソフト面でそれを担保するものとなる。

難関はARMアーキテクチャへの移行

新しいMacではiPhoneとiPadのアプリをそのまま使用できるとされているが、アーキテクチャが異なるインテルのチップからの変更となるため、アプリの移行作業が全く発生しないわけではない。

アップルは移行をより手軽に行えるよう、開発者に2つの方法を提示した。1つはインテルとApple Silicon、両方のネイティブコードを含む1つのアプリを提供するための「Universal 2」というバイナリフォーマットの採用。もう1つは従来のインテル用のアプリをApple Silicon Mac上で自動的に変換して実行できるようにする「Rosetta 2」の導入だ。

とはいえ、実際の作業がすべて順調に行くとは限らない。パソコン市場でのMacのシェアは10%未満で、開発者がこの小さなシェアのために労力を割くことを嫌がり、移行作業自体を行わない可能性もある。アップル自身も、移行には最大2年間掛かる可能性があるとしている。消費者としては、新しいMacbook を慌てて購入する必要はなく、しばらく推移を見守ったほうがいいだろう。

(翻訳:小六)

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