ビリビリ動画20年7-9月決算、MAUは54%増の約2億人へ 教育系動画、自社制作ドラマ&アニメが躍進

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ビリビリ動画20年7-9月決算、MAUは54%増の約2億人へ 教育系動画、自社制作ドラマ&アニメが躍進

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中国の動画共有サイト「ビリビリ動画(bilibili)」が19日、2020年第3四半期(7~9月)の財務諸表(未監査)を発表した。売上高は前年同期比74%増の32億3000万元(約510億円)で、71%増との市場予想を上回った。ゲーム事業以外が売上高に占める割合は60%に達した。

ビリビリ動画コミュニティの月間アクティブユーザー(MAU)は前年同期比54%増の平均1億9700万人、モバイル端末のMAUは同61%増の平均1億8400万人で、日間アクティブユーザー(DAU)は同42%増の5300万人だった。

月間課金ユーザー(MPU)は前年同期比89%増の平均1500万人で、課金率も前年同期の6.2%から7.6%に増加している。売上総利益率は同18.9%から23.6%に伸び、6四半期連続で上昇した。

1日当たりの動画再生回数は前年同期比77%増の13億回に上り、月当たりのコミュニティ内のインタラクションは同117%増の55億回、ユーザー1人当たりの1日の平均利用時間は81分だった。

ビリビリ動画の正会員になるためには全100問から成る入会試験に合格しなければならないが、9月末時点で正会員数は前年同期比56%増の9700万人に達し、過去12カ月におけるリテンション率も80%で安定している。

PUGV(Professional User Generated Video:プロ水準の完成度を持つ一般ユーザー制作の動画)の再生回数が、プラットフォーム全体の91%を占めた。再生回数100万回以上の動画は前年同期比73%増、1万人以上のフォロワーを抱える動画投稿者は同75%増加した。

ビリビリ動画は今年6月、学習・知識・教養系コンテンツのみを集積した「知識区」を正式ローンチしている。過去12カ月間、ビリビリでこうした動画を視聴したユーザーは1億人に迫り、今年の高考(全国統一大学入学試験)受験者数の9倍を記録した。カテゴリー別では自動車関連も急成長中の一つで、今四半期の再生回数は前年同期の約2倍となっている。

OGV(Occupationally Generated Video:映像プロダクション制作の動画)ではアニメ「元龍(Carp Reborn)」が放映開始3カ月で視聴回数2億6000万回を記録。メディア制作会社「歓喜伝媒(HUANXI MEDIA)」と初の共同制作となったドラマ「風犬少年的天空(Run for Young)」もすでに視聴回数3億8000万回を突破している。自社制作のバラエティでは、ラッパーの勝ち抜きコンテストを扱った音楽バラエティ「説唱新世代(Rap for Youth)」が視聴回数4億1000万回を記録、またドキュメンタリーでは英公共放送BBCとの長期提携で共同制作が進行中だ。

ゲーム事業の売上高は前年同期比37%増の12億8000万元(約200億円)だった。10月にはソニー系列の映像制作・配給会社アニプレックスと人気タイトル「Fate/Grand Order」中国語版の配信契約更新を決定している。また9月にリリースされ大ヒット中のオープンワールド・アクションRPG「原神(Genshin)」では、中国Android版の主要運営パートナーとして名を連ねている。さらに、独占配信権を獲得済みの10タイトルがリリース待ちになっているという。

ライブ配信などを含む付加価値サービス(VAS)事業の売上高は前年同期比116%増の9億8000万元(約160億円)。広告事業の売上高は同126%増の5億6000万元(約90億円)で、Eコマース、食品・飲料、ゲーム、3C(パソコン・通信機器・家電)、自動車が契約先の五大カテゴリーを占めた。Eコマースおよびその他の事業の売上高は同83%増の4億1000万元(約60億円)だった。

9月末時点で保有する現金および現金同等物、定期預金などの短期投資の総額は141億元(約2200億円)。ストックオプションやM&Aによる無形資産などの償却費用や関連する所得税を除外したNon-GAAPベースの純損失額は9億9000万元(約160億円)だった。

なお、財務諸表では今年第4四半期の売上高を36~37億元(約570~580億円)と予想している。
(翻訳・愛玉)


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