中国農業用ドローン「XAG」が業界最高額の190億円を調達、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2号出資

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農業用ドローン開発大手「XAG(極飛科技)」は、新たに12億元(約190億円)を調達したことを明らかにした。出資を主導したのは「百度資本(Baidu Capital)」とソフトバンク・ビジョン・ファンド2で、ほかに「創新工場(Sinovation Ventures)」「越秀産業基金(Yuexiu Industry Investment Fund)」「広州新興産業発展基金(Guangzhou Xinxing Industry Development Fund)」、既存株主の「成為資本(Chengwei Capital)」が出資に加わった。「華興資本(China Renaissance)」が単独で財務顧問を務めた。

今回、中国のアグリテック企業が調達した金額としては最高額を記録した。XAGの彭斌CEOによれば、現在の目標は無人化された農業エコシステムを構築し、より効率的な生産方法で労働力不足や高齢化問題を解決していくことだという。今後は研究開発や製造面の強化、販路開拓の強化、デジタル農業インフラの建設推進、スマート農業設備のさらなる開発、「無人農場」の建設に注力していくとのこと。

XAGはアグリテックに特化した中国でも数少ない企業で、「無人農場」に関わる製品ラインナップの拡大に成功している。彭CEOは、同社がこれまでの成長過程において3つの段階を経てきたと説明する。

2007年から2012年までは製品の模索と開発の段階だった。当時のドローン市場では空撮、農薬などの空中散布や物資の投下、ドローンショーという3つの活用シーンが注目を集めていた。同社はチームの背景や強みを考慮して、空中散布の分野に方向性を定める。

2013年からは農業生産分野へのアプローチを開始する。中国は世界の10%にも満たない国土で世界人口の20%を養っているが、近年は農業従事者の減少と高齢化が深刻化しているため農業生産の効率化が喫緊の課題となっている。彭CEOはここに着目し、この問題を解決すべく努力を傾けていく。

2019年以降は、農業生産の効率を高めるため農業用ドローン、リモートセンシング用ドローン、農業用無人車両、自動運転アシスト農機、農業用IoT、スマート農場管理ソフトをリリースし、農業生産の全サイクルをカバーする製品ラインを整えた。

高度に標準化されたソフト・ハード一体型のソリューションにより、これまで872万戸の農家がXAGのサービスを利用しており、農地面積にして6億ムー(約4000万ヘクタール)、42の国や地域で実際に活用されてきた。

XAGのソリューションは次の三つの部分で構成されている。一つは農場の高解像度地図や中国版GPSの北斗衛星測位システム、農業用IoTなどのデジタル農業インフラだ。次に農業散布をベースにしたスマート農業設備。センチメートルレベルの高精度ナビゲーションやピンポイントの散布作業などを行うものだ。三つ目はソフトウェアベースのスマート農場管理システムで、SaaSモデルを採用し農産物の全ライフサイクルにわたって管理を行うことができる。

各方面から資金面での強力なバックアップを得たXAGだが、今後は農村部でのチャネル開拓を進めるほか、農業の現場でAIとロボット技術の応用を進めていくとしている。(翻訳・畠中裕子)


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