ロールスロイス フライトタクシープランを発表 ウーバーとの空中戦は不可避
更新
ウーバー(Uber)のフライトタクシープランに、新しいライバルを迎えることになった。それは世界最高峰の高級車メーカー、ロールスロイスである。
英国のジェットエンジンメーカーであるロールスロイスは、電動垂直離着陸飛行タクシーEVTOLの開発を計画中だ。現在すでにEVTOLの3Dレンダリングを発表しており、2020年のリリースを予定している。
飛行機のコンセプトについて述べるのは新鮮なことではない。2009年には世界初の飛行機である、米国トラファルガー社が開発した「トランジション」がすでに試験飛行に成功している。 その後もGoogle、Uber、仏国エアバス社Airbus、Audiなどが、相次いで発表された独自のフライトタクシーのコンセプトに惹かれた。
興味深いことに、今回ロールスロイスが発表したフライトタクシープランは、2016年に提出したエアータクシーサービスを構築するウーバーのプランと非常によく似ている。
ウーバーは2016年にフライトタクシープランを提案した後、2017年の初めに第2回Uber Elevateサミットにて「ユニバーサルリファレンスモデル」と呼ばれるフライトタクシーのプロトタイプ機を飛行させることを正式に発表した。ロールスロイスと同様に、ウーバーも2020年に試験運用を計画しており、また2023年には一部の都市で「エアータクシー」サービスUberAIRを率先して運用する予定である。
2社とも同様に「エアタクシーサービス」を行い、すべてが計画どおりに進めば、将来のフライトタクシー市場において、ロールスロイスはウーバーの強力な競争相手になるだろう。
データによると、ロールスロイスのEVTOLは4~5人の乗客が搭乗でき、一方ウーバーのフライトタクシーでは、4人の乗客と1人のパイロットが搭乗できるため、両社のキャパシティーに大きな差はない。
だが速度については、両者間に明らかな違いがある。ロールスロイスのEVTOLは最高時速402キロメートルに達することができるが、ウーバーの飛行速度は時速240〜320キロメートルで、ロールスロイスEVTOLが明らかに優勢である。
EVTOLの高速度は「燃料+電気」ハイブリッド動力モデルに基づいて構築されている一方、ウーバーのフライトタクシーは純粋な電動モデルだ。環境面では明らかにウーバーの飛行機のほうが優勢となる。
しかしロールスロイスは、ハイブリッドモデルの設計はスピードを保証していると考えており、これは分単位を求める通勤時間のような場合に非常に重要である。
現在のところ両社の製品はまだ計画段階にあり、ロールスロイスはEVTOLの3Dレンダリングのみ発表しているが、ウーバーは第2回Uber Elevateサミットでも未だ実物モデルを発表していない。
ロールスロイスは、EVTOLは既存の技術と現在開発中の技術を乗用飛行機、または貨物搭載や軍事用途に採用可能であると述べている。一方ウーバーはパートナーメーカーとのコラボレーション等でフライトタクシー計画を完成し、「地上」にて享受しているモデルを空中にも複製したい考えだ。
現在の条件では、ロールスロイスとウーバー共に、フライトタクシープランにおいて難題に直面している。例えばフライトタクシーの離着陸は、上下のスペースによって制限される。車両の駐車スペースではフライトタクシーのニーズを完全に満たすことはできないのだ。さらにフライトタクシーが飛んだ後は空域管理、空間サービス、飛行の安全などの問題も出てくる。これらはどのように解決していくのだろうか。
ロールスロイスとウーバー間の空中戦については、談義を交わすよりもどちらが最初に飛ぶことができるかに焦点を当てる方が現実的であると言える。