美団が「閃購」サービスを展開、生鮮食品・日用品からヘルス用品までデリバリー
更新
現在IPO準備中でフードデリバリーサービスなどを展開する美団(メイトゥアン)が本格的に小売販売をスタートする。
美団はこの日、正式に「美団閃購」名義のサービスを展開することを発表した。これは消費者がスーパーマーケットやコンビニエンスストアに対し生鮮食品や生花、植物等の即時配送を求める声に応え、注文から30分で自宅へ届けるという24時間対応のサービスだ。
「美団閃購」は美団が長年デリバリーサービスを手がけてきた経験をいかし、フードデリバリーサービスである「美団外売」と同じ配送ルートを活用する。より周到な対応ができるよう配送網を展開していく。公式のデータによれば美団外売のサービス提供地域は全国2500都市にわたり、アクティブユーザー数は3.1億人。平均配送時間は30分とのことだ。
美団外売は常時稼動可能な53万の配送員とスマート管理システムを駆使し、販売者に成熟した配送システムや適切な貨物選別のテクニックを提供している。その他にも、美団はロケーションベースシステムを利用した生活全般におけるビッグデータに基づき、販売者がよりきめ細かな経営ができるように店舗のサービスや事務作業の自動化、経営管理のスマート化をサポートしている。
美団グループで生活総合サービスプラットフォームを展開する「美団点評」の高級副総裁である王莆中氏によれば、美団閃購の入り口としては美団外売のプラットフォームではなく美団のアプリを採用する予定であるとのこと。かつて飲食デリバリーに注力していた王莆中氏が今後は本格的に美団閃購の運営に集中していくようだ。
王莆中は発表の際にあるデータを披露した。ワールドカップ決勝戦の夜に美団外売で売り上げたビールは35万本で、普段より162%増であったという。王莆中氏の見方では、今のところECで主力となる品目の伸びが鈍化してきている中、食品や生鮮品の売り上げ規模はまだ小さい。公開されている資料によると食品の売り上げは全品目中まだ6%で、この6%こそが美団の商機であると考える。
消費者意識が日々高まっていく中、消費者が配送に即時性・多様性を求めるニーズは次第に増加しており、USBコード、下着、靴下、ヘルス用品などの商品も即時配送の対象となってきている。王莆中氏も最近驚いたこととして、1ヶ月のうち美団外売を30回前後も利用する人の比率が意外にも高く、さらに注文内容も外食デリバリーばかりではなかったことをあげている。
実際のところ、美団閃購のサービス発表前の段階で、美団の物流ルートはすでに外食デリバリー以外にも使われている。宅配サービス「美団跑腿」、食品雑貨に生鮮食品、外食以外のデリバリー、洋服の配達、ニューリテールのスーパーマーケット「小象生鮮」外食サプライチェーン「快驢進貨」などの業務の大部分が美団の物流ルートを用いて成り立っている。
WeChatで経済情報を発信する公式アカウント「懂財帝」によると、美団グループの配送セクターの価値は150億ドル前後の規模で、その物流配送ルートはこのセクターにおいて重要な位置を占める。その価値は最低でも80億ドル,これは円通(YTOエクスプレス)などの物流会社一社の市場価値を優に超える規模であると分析する。
もちろん、これを商機ととらえているのは美団ばかりではない。ウーラマ(饿了么)がいる。即時配達サービスはウーラマの価値のひとつであり、将来的には即時配送をベースに事業を展開し、多様な商品を同都市内で即時配送できるサービスに発展させていく考えをみせていた。これはアリババに買収される以前からウーラマCEOの張旭豪氏が語っていたことである。食品、日用品、生花、医薬品、生鮮品などもデリバリー対象となっていくのだ。
このように見ていくと、多様な商品をスピーディーに届けるニーズに応えるデリバリーは現時点ではまだ未開拓市場といえるかもしれないが、将来的にはさらに競合が増えていくだろう。