ファーウェイから分離した低価格スマホ「Honor」、新機種が高級路線へ変更

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中国のスマートフォンブランド「Honor(栄耀 )」が今月22日、ファーウェイからの独立以来初めて開催した新商品発表会に、趙明CEOが新機種「V40」を引っさげて登場した。

Honorは2013年11月、ファーウェイのサブブランドとして誕生。ネット販売に特化した若者向け、低~中価格帯のスマホブランドという位置づけだった。2018年以降、Honorは中国のオンライン市場での販売台数と売上高で度々トップに輝いている。

2020年11月、創立7周年にHonorは飛び立った。ファーウェイは独立後のHonorの株式を持たず、マネジメントや意思決定にも関与していない。

趙CEOは「すべてに果敢に立ち向かい、初心を忘れない。新Honorは従業員が8000人以上、うち50%が研究開発人員で、世界に5つのR&Dセンター、100以上のイノベーションラボラトリーがある。Honorの製品戦略は引き続きスマホを中心に、ノートパソコン、スマートテレビ、タブレット、TWSイヤホンなどのウェアラブル製品、ルーターなどを扱い、これらを組み合わせて使うよさを消費者にお届けしたい」と語っている。

独立後のHonorは、市場での新たな立ち位置を確定した。ミドルレンジ~ハイエンド市場向けで、今後もトップクラスの旗艦製品をリリースし、世界でも代表的なテクノロジーブランドとなる計画だ。Honorは中~低価格というこれまでの消費者の固定観念が変えられるかどうかは、V40が鍵となるとみられている。

Honorは発表会後、V40が四大オンラインプラットフォームでたった3分46秒で完売したとウェイボー公式アカウントで発表した。

実店舗での販売は、シャオミ、OPPO、vivoといった他のスマホメーカーも強化している。Honorも新機種の発表前から動きがあった。趙CEOは発表会後のメディア取材の中で、オンラインやオフラインのパートナーとは業務提携を締結済みで、今後はオンラインとオフラインの販売比を4:6とする計画だと話した。

昨年末に行われた販売店との会議では、体験型店舗やHonor専用売り場を3万以上にすることを2021年の目標の一つに掲げた。

しかし、Honorのスマホについて複数の販売店は様子見が必要としている。北部のある販売店は「メーカーが焦って出店するのが吉と出るとは限らない。オフライン市場は彼らが想像するほど好景気ではなく、我々としても盲目的に投資するリスクは大きい。春節(旧正月)が過ぎてから市場の反応をみる」と話している。

Honorによると、現在ほぼすべてのサプライヤーが供給を全面的に再開しており、Honorは世界で最も優れたサプライチェーンとパートナーの中から選ぶことができる。ファーウェイの独自OS「Harmony OS(鴻蒙OS)」を採用しないことについて趙CEOは、複数のオープンソースのOSから最良のソリューションを選び、Harmony OSについてはオープンソースの進み具合次第で検討すると語った。

海外市場のルートについて趙CEOは、これまでもファーウェイとHonorは別々のチャネルを持っていたと話し、現在Honorは世界の10~20の国で子会社の登記を順調に進めており、第1四半期末か第2四半期にも海外事業全体が回復してくるとの見通しを示した。

Honor V40は間もなくロシアで発売されるという。

作者:WeChat公式アカウント「全天候科技(ID:iawtmt)」

(翻訳・二胡)


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