“Wayz.ai”、Aラウンドで8,000万ドルの資金調達、 自動操縦のための高精度位置サービスを提供
更新
36Krは、位置スマートサービスプロバイダの“Wayz.ai”がのAラウンドで8,000万ドル資金調達を達成したとの情報を独占入手した。この融資は、藍馳創投、光速創投、創設者およびそのチームの共同出資による。
2017年に創立されたWayz.aiは、新世代位置スマートプラットフォームを造りたいと考えていて、AIと正確な測位、高精度地図HDMAP、セキュリティテスト、および位置クラウドプラットフォームを結合し、自動操縦のためにAIと大規模地図データに基づく“目”を提供する。
自動操縦に関わる位置サービスの主要なものは、“機械”の高精度地図、リアルタイム測位、セキュリティシミュレーション等の技術を含む。自動操縦技術の中で高精度地図を使用する重要な理由は安全性である。ある自動車メーカーや自動操縦ソリューションプロバイダーの中には、より多くのセンサーを組み合わせることによって感知能力を高め、安全性を保障しようとしている。しかし、そのようなソリューションは車内でより多くのコンピューティング・パワーやエネルギーを消耗するし、センサーそのもののコストも比較的高い。
高精度地図があれば、車のセンサーはただ差分解読を行えば良いことになる。例えば、運転中は歩行者、車両などのランダム要素だけを識別すればよく、ルート、交差点、環境感知等の固定要素に多くの性能を浪費する必要がない。Wayz.aiが示すところによれば、現在、国際的な主流自動車メーカーはすべて、高精度地図サービスプロバイダが提供する高精度地図によって、運転安全性を向上させようとしている。
伝統的な地図サービスプロバイダとの違いにおいて、創業者兼CEOの陶闖氏は、技術的なウィークポイントは主に4つの側面にあると考えている。しかし、これらのウィークポイントに対して、Wayz.aiには独自の解決策がある。
1. AI機能:測図、製図、成図そして更新すべてをAI化する。自動操縦の信頼性を高め、車両のコンピューティング・パワーを節約するためには、大量のデータを基にした機械学習や特徴認識などのAIアルゴリズムと演算能力が必要である。Wayz.aiは、設計から組み立てまでのAI化されたプラットフォームシステムであり、地図は機械のためのサービスである。これが従来の地図サービス商の製図システムとの違いだ。
2.リアルタイム測位:地図とアルゴリズムに基づき、またレーザーレーダー、カメラ、高周波等の融合によるマルチセンサーセンシング技術によって、“Wayz.aiスーパーセンサーシステム”を構成し、高精度リアルタイム測位を達成する。“このプロセスで最も重要なことは、万に一つの失敗もない正確さを保証することだ”と陶闖氏は述べている。
3.クラウドプラットフォーム:オンラインクラウドで、地図や位置データ等、大規模データをストックし処理すること、これはすべての位置サービスプロバイダにとって最大の課題だ。実際のところ、これはまた、陶闖氏の専門分野でもある。“一台の自動車は毎日10TB以上のデータをアップロードしなければならないが、多くの自動車企業はテスト段階においてはおおむね対応できても、数万台の大量生産後に、このサーバの効率と安定性を保障することが非常に難しい。”
4.安全性:従来の地図サービス商のデータは“人”用である。ナビゲーションに誤差があっても、運転手がそれを調整することができる。しかし、自動操縦をサービスする地図において誤差は許されない。さらに、自動操縦の過程においては、リアルタイム測位、オンラインネットワーク処理機能、リアルタイム計算機能、車載装置とクラウドのコラボレーション機能、負荷設定などを含む、非常にたくさんのセキュリティプロセスに対応する必要がある。
L3、L4レベルの自動操縦に直接切り込む際、なぜ高精度地図には強みがあるのか?
Wayz.aiチームは2年以上前から準備計画され、2017年初頭に設立された。“最も難しい技術から出発してこそ、我々は将来の競争において強みを築くことができるのだ。それで、我々は最初から、まず複雑なシーンでのL3、L4の高精度地図と測位セキュリティシステムを実施している。”と陶闖氏は述べた。
実際、このような路線は、大部分のチームの路線とまったく逆である。自動操縦が風当たりの厳しい時期を経験した後、資本と市場の技術定着に対する願いがますます激しくなり、その結果、低速シーンでの自動操縦が、徐々にメーカーの“安全な避難所”になっている。
しかし、陶闖氏は、低速シーンでのL3、L4には、マーケティングの機会が十分にはないと考えている。“我々は、ある一部でのシーンで高精度地図技術を試してみた。こういったシーンのハードルは高くないが、マーケティングの想像力は十分ではない。道路でのL4レベルの自動操縦が一旦自由化され、大量生産を実現することができれば、これこそ真の意味でのモビリティ市場における革命だ。”
高精度地図には、10cmレベルでの精度コントロールが必要だ。技術の難易度が高いため、現在、伝統的なマッププロバイダ[HERE、NavInfo(四維図新)等]とインターネット・マップ・プロバイダ[高徳、Baidu(百度)等]の中で、ごく一部のみが、L4高精度地図の開発をしている。
UberやGoogleは高精度地図に関して、既に先発の優位性と技術実力を持っているが、地図サービスは国家機密にも関係するため、国外の高精度地図プロバイダの参入はなかなか難しい。これもWayz.aiにチャンスを与えた。
次に、中国国内の自動車メーカー[NIO(蔚来汽車)、BYTON(バイトン)等]や、国際自動車メーカー[例えば、フォルクスワーゲン、アウディ、ゼネラルモーターズ、トヨタ等]は皆、自社開発の自動操縦ソリューションがあり、サードパーティの高精度地図プロバイダとの共同開発、テストを求めている。しかし、Baidu Apollo、Google等の大企業が提供するのは自動操縦の完成されたソリューションであり、ある部分で主要な自動車メーカーと競合してしまうことになる。このこともまた、独立した第三者としての高精度地図サービスプロバイダであるWayz.aiにチャンスを与えた。
Wayz.aiの立場について、陶闖氏は、“ただ位置サービスをすること、高精度地図、リアルタイム測位と安全テストソリューションを提供するサービスでプロバイダある。”、OEMメーカーと技術的な対立をすることはない、としている。“自動操縦創業企業は、自動車メーカーとの協力において結合性が高く、車種設定の高度の統一が必要だ。高精度地図サービスプロバイダは車種やセンサーに依存せず、同時に下位互換の能力を備え、L4、L3、L2をすべて適用できる。さらに、高精度地図はリアルタイム更新が絶対に必要で、先発優位がもたらす、データの‘ネットワーク効果’は、我々にこの業界で競争力を保たせてくれる。”
競争情勢と有望な将来?
実際のところ、無人物流が急速に定着する段階に入るにしだかって、自動操縦技術の第一陣が人々の視野に頻繁に現れるようになってきた。
しかし、商用車の自動操縦の時代はいつ来るのだろうか?少なくとも現在の市場状況からすると、製品の定着には当分時間がかかりそうだ。例えば、特斯拉(Tesla)は、早期にL5自動操縦のModel Sに到達するとの約束をしたが、今に至るまでL2にとどまっている。
海外では、インテルに買収されたMobileyeは、現在の“ロードブック”(RoadBook)中で、たくさんのカメラを使って高精度の地図を作った。Alphabet(Googleの親会社)傘下の開発チームWaymo、それと連合するGoogle Mapチームが開発した高精度地図は、既にアメリカフェニックス市等でL4レベル自動操縦の必要を満たしている。UberのL4レベルタクシーは、ピッツバーグで2年近く試運転されており、RoboTaxiは有料業務を開始した。
中国国内では、BATや京東(JD.com)等のインターネット大手企業が、相次いで高精度地図の開発戦略を発表している。このうち、JD.comは、最近、国家測量管理部に対して、甲レベルナビゲーション電子地図製作資格申請を提出した。将来は、自動車メーカー、モビリティサービスプロバイダ、ロボットメーカー、伝統的なマッププロバイダ等と団結して自動操縦を共同開発する。
そして、Wayz.aiのビジョンの中で、位置はオフラインフローの指標であり、位置サービスはモバイルライフに権限付与することになる。データが示すところによると、2017年にインターネットモビリティ市場全体の規模は兆を超えた(有人、物流、O2Oサービス、EC等を含む)。そして、位置サービスによって、人、車、物を連結し、コンピューティング・パワーとエネルギーの節約を終結させる。
一年以上の極秘開発の後、陶闖氏は、Wayz.aiが現在いくつかのトップメーカーとドッキングを完成し、技術製品の調整段階に入っていることを明らかにした。“現時点では、いつ大量生産を始められるかはっきり述べることはできない。なぜなら、国内L4のロードテスト時間とデータが一時的に不足していて、同時にたくさんの工程化された作業がまだ完成していないためである。しかし、未来の業界競争はさらに白熱化してくる。これは、国内自動車メーカーの技術変革を刺激するものであり、位置サービス商である我々に有利な展開である。”
陶闖氏は36Krに、今回の資金調達の後、Wayz.aiは引き続き開発方面の投入を増大させ、技術チームの拡大、国内の自動車産業チェーンのメカニズム、物流システム、配送システム等の機構企業との提携を深めていく、と述べた。同時に、Wayz.aiは、引き続き投資機関に接触し、さらに多くの資金調達を求めていく。

創業者とチーム
Wayz.ai創業者兼CEOの陶闖博士は、主なメンバーとして3D地図開発商“GeoTango”を創立し,Microsoftに買収された後、Microsoft Internet Map 部を創設し、海外全世界業務を担当した。また、100カ国以上をカバーするMicrosoft Mapクラウドプラットフォームを構築、Microsoftが開発した3Dストリートビューと3D都市の自動化モデリング技術開発を統率し、「Microsoft Mapの父」と呼ばれた。
2009年には、陶闖氏は共同設立者としてPPTV(PPLive)を設立し、最高経営責任者(CEO)も務めた。在職期間中、彼は“ワンクラウドマルチエンド”モデルを創建し、400を超えるデータセンターを設立した。 2011年、PPTVはSoftBankグループの2.5億ドルの戦略投資、さらに蘇寧電器(SUNING)と弘毅投資の4.2億アメリカドルの戦略投資で資金調達を成功させた。
2015 年,陶闖氏は知卓資本を設立し、取締役会長を務め、これまでに30以上の川上および川下の企業に投資してきた。
Wayz.aiは、上海、シリコンバレー、シアトルで技術チームを持ち、海外部門は主にセンサーと高精度地図測位とICチップ技術を、国内チームは主にAI、クラウドプラットフォーム及び、フルスタックの高精度地図等の技術に注力する。
Wayz.aiは、パートナー制度を採用し、創設チームは、Microsoft、UBER、Google、Baidu、アリババ、Qualcommなどの有名なAI自動操縦、地図、ICチップ企業から来ている。最初の7つのパートナーのうち5人が創業者、共同創業者またはCEOとして事業を設立している。