ゲームユーザーの行動データ分析で差別化 「ThinkingData」が17億円調達、大手顧客開拓強化

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ゲームユーザーの行動データ分析で差別化 「ThinkingData」が17億円調達、大手顧客開拓強化

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ゲームのデータ分析サービスプロバイダー「数数科技(ThinkingData)」がシリーズBで1億元(約17億円)を調達したことがわかった。リードインベスターは「藍湖資本(Blue Lake Capital)」、コ・インベスターは「金沙江資本(GSR Capital)」と「線性資本(Linear Capital)」だ。調達した資金は商品開発、サービスの改善、販売の強化に充てられる。

数数科技は2015 年 7 月創業で、創業者の呂承通CEOは以前テンセントでデータ分析を担当していた。現在の数数科技の従業員は約100人で、開発スタッフが40%以上を占める。

同社が創業した2015年はスマホゲームが急成長し始めた時期だが、当時ゲーム内で蓄積されたデータは十分に生かされていなかった。大手ゲーム会社はデータ収集と分析において標準化された事業モデルを持っているが、中小ゲーム会社はデータ収集の方法さえ固まっていない。また、ゲームのジャンル、バージョンごとにデータ収集と分析方法が異なり、その都度変更を加えることが必要となる。こうした作業は中小企業にとって技術、資金、人材面でかなりハードルの高いものとなる。数数科技のサービスは、まさにこうした企業のためにあるものだ。同社はデータ収集を20種類以上の目的別に分類した上で、それぞれに適した基礎的ツールを制作した。導入時には顧客のニーズに合わせたカスタマイズを行う。

数数科技では「意識」「方法」「ツール」の3つの視点から事業を展開していると呂CEOは語る。「意識」とはゲーム産業全体にデータ収集の重要性を理解してもらうという意識改革のことだ。「方法」とはデータ収集の方法論やデータアナリストたちのためのコミュニティを作り、基礎研究を促進することである。「ツール」は同社の主要商品である「Thinking Anayalytics」のことだ。

数数科技のツール

ユーザーの行動データ分析においては、中国国内に「神策数拠(Sensors Data)」、「Growing IO」、「諸葛io(ZhugeIO)」などの企業がある。しかし、これらの企業はほとんどゲームを対象としていない。また、ゲームのデータ分析では、「TalkingData」、「Mobvista」、「Adjust」、「Appysflyer」などのプラットフォームがあるが、どれも広告の効果に関する分析がメインで、ユーザーの行動データの分析は不十分だ。したがって、数数科技は「ゲームユーザーの行動データ分析」という位置付けで差別化に成功したと言える。

数数科技の顧客の一部

数数科技はSaaS方式でツールを提供し、利用データ量によって料金を設定し、年間費用を徴収する。プライベートクラウドとして導入する場合は、ライセンス数に応じて料金を徴収する。同社の顧客は300社に達し、80%以上がプライベートクラウドで、リピート率は100%に近い。これまでに2000以上のゲームがこのサービスを利用している。

同社の初期の顧客はゲーム開発会社がメインだったが、今は開発とパブリッシングが融合しつつある。また、パブリッシャーが主導する形で開発を外部委託することも増えてきた。そのため、現在の数数科技にとって大手のパブリッシャーも重要な顧客になっており、今回の資金調達の目的の一つが、まさに大手パブリッシャー顧客をさらに開拓することである。呂氏は「中国のゲーム企業には200以上の上場企業があるが、数数科技の顧客でない企業のほうが多い。今年は上場企業の顧客を多数獲得していきたい」と意気込んでいる。

(翻訳・小六)

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