中国で進むワイヤレス充電 自律走行ロボットにも応用

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中国で進むワイヤレス充電 自律走行ロボットにも応用

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ワイヤレス充電技術を開発する「犀能(Xnergy)」がプレシリーズAで1000万ドル(約11億円)弱の資金調達を行ったことがわかった。出資者は「風物資本(FineWill Capital)」で、調達した資金は中国国内市場の開拓に充てられる。

犀能は2017年にシンガポールで創業、自律走行ロボット向けのワイヤレス充電技術を開発している。主な製品はロボットや電池の種類を問わず充電できる充電スタンドで、2020年9月から小規模な量産を開始し、現在の出荷台数は月100〜200台だ。

充電ケーブルを使って充電する場合、人間による操作の手間が増えるだけでなく、対応可能な電池の種類が少ないこと、使用できない環境があること、故障率が高いことなどの課題がある。犀能は特許取得済みの電磁波干渉を抑えるコイルの設計や、独自開発の高出力の電力変換器、ベクトル制御技術などによって高出力のワイヤレス充電を実現し、上記課題を解決することを目指している。

同社の充電スタンドは、正確に位置を合わせなくても充電可能となっている。現在の許容誤差は±4センチであり、最大7センチ離れた場合でも充電できる。充電時の電流は100アンペア以上だ。また、ワイヤレスであるため空気中に金属部がさらされることがなく、安全性が大きく向上する。さらに、ケーブルを接続する操作が不要になるため、ロボットの移動ルート上の数カ所に充電スタンドを設置すれば、作業の合間に短時間の充電を繰り返すことが可能だ。それにより専用の充電地点にもどる必要がなくなり、効率は大きく高まる。

同製品は主に工業生産の現場で使われており、同社の技術を導入することで、自律走行ロボットへの投資利益率が30%以上高まるとされている。特に半導体製造で使われるクリーンルームでは充電ケーブルが使用できないため、犀能の製品が最適だと言える。また、病院、自動車工場のように複数種類のロボットを使っている現場では、犀能なら1種類の充電スタンドですべてのロボットに対応でき、コスト抑制につながる。

犀能が販売する充電スタンドは標準化された製品だが、顧客のニーズに合わせたカスタマイズも可能だという。現在の顧客にはシンガポールのロボットメーカー「ST Engineering」、仏の「Balyo」、中国最大のロボットメーカー「新松機器人(Siasun Robot&Automation)」などの大企業がある。ほかにも、半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズ、シンガポールチャンギ総合病院、自動車メーカーのプジョーなどと提携している。

販売台数の増加にともない、犀能は販売を代理店に委託し、自社は生産と品質管理に集中する体制に切り替えようとしている。部品供給においては、インフィニオン・テクノロジーズとの提携により、世界的に半導体が不足しているなかでも安定した調達ができている。

同社は2021年に中国蘇州で開発センターを立ち上げ、製品の世代交代を行い、ローカライズやAIプラットフォームの開発も行うという。2021年上半期の売上高の予想値は前年比3倍だ。販売の急拡大により、技術サポートチームの増員を計画している。

(翻訳・小六)

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