AI創薬の「AIxplorerBio」が資金調達 自己免疫や神経変性疾患の開発期間を大幅短縮へ

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AI創薬の「AIxplorerBio」が資金調達 自己免疫や神経変性疾患の開発期間を大幅短縮へ

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AIを活用して新薬の研究開発を行う「索智生物(AIxplorerBio)」は4月26日、エンジェルラウンドで5000万元(約8億4000万円)を調達した。リード・インベスターを「百図生科(BioMap)」が、コ・インベスターを「維亜生物科技(VIVA Biotech)」が務める。両社はAI技術、コンピューティング能力、多次元データ、タンパク質構造の解析、開発実験など多方面から索智生物を支援する。

索智生物の創設者でCEOの許大強氏は北京大学を卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で博士号を取得。その後スイスの製薬大手・ノバルティスなどで研究開発、マーケティング、新製品立案、開発、商業化といった業務に従事し、医薬品に関連するスタートアップ企業への投資にも多数携わった。

同社が重点的に開発を進めるのは自己免疫疾患と神経変性疾患の分野で、AIをベースにした新しい新薬の研究モデル構築を目指す方針だという。コ・インベスターを務めた維亜生物の毛晨董事長兼CEOは「自己免疫疾患と神経変性疾患は効果のある薬が世界的に少なく、研究開発における問題もまだ解決されていない」と話す。医薬品業界において自己免疫疾患の分野はガンに次いで開発のポテンシャルが高いと言われている。米国の製薬会社「アッヴィ(AbbVie)」が開発したリウマチなどの自己免疫疾患に用いる治療薬「ヒュミラ(一般名:アダリムマブ)」は2019年に約200億ドル(約2兆2000万円)の売上高を記録している。

今回リード・インベスターを務めた百図生科はバイオコンピューティング技術を駆使したライフサイエンス関連企業として2020年9月に設立された。バイドゥ(百度)の創業者であるロビン・リー(李彦宏)氏が発起人となって同社を立ち上げ、自ら董事長に就任した。また、「百度風投(Baidu Ventures)」のCEOである劉維氏が共同創業者としてCEOに就任している。

維亜生物は前臨床研究に注力する創薬プラットフォーム企業として2008年に設立し、2019年に香港証券取引所に上場している。

百図生科は索智生物に対してバイオコンピューティング、ハイスループットスクリーニングなどの技術支援を行う。同社はまた、バイオコンピューティング技術を用いて解明した免疫系統の規則性をグラフ化する「免疫グラフ」の作成を進めている。索智生物はまだ治療ターゲットが定まらない分野の情報を収集し、この「免疫グラフ」を利用した新しいターゲットの模索、新薬の開発を加速するという。

また、維亜生物は同社が持つ新薬研究プラットフォームを索智生物に提供し、標的タンパク質構造の解析、合成化学、合成生物学、生物実験などの技術で新薬の早期発見と良質化を支援するとしている。

さらに、百図生科と維亜生物は上述の支援以外に1億元(約16億円)規模の技術投入を行い、長期にわたり投資を続けるとしている。

一方、新薬の開発には10年以上かかり、開発費も10億ドル(約1100億円)を超すと言われている。技術の発展によって治療ターゲットの発見、化合物の合成や選別、結晶型の予測、薬理作用の評価、治療用途の設定など多くのシーンでAIが活用されるようになってきた。これによって従来2~3年を要していた新薬の発見期間が数カ月に短縮された例もあるという。

AI技術が導入されてわずか数年で巨大な製薬市場で出した成果は多くの企業を引きつけた。中国ではバイドゥ、ファーウェイ、バイトダンス(字節跳動)などがすでに同市場に参入している。

基層データの高精度化と科学技術の進化により、AIは新薬の研究開発方法に抜本的な変化をもたらすことが期待されている。許氏はその変化の実現には「AIと新薬研究、両方の知見を合わせる必要がある」と語った。
(翻訳:Qiunai)

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