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「打倒スタバ」は諦めない?スキャンダル失脚のluckin coffee創業者、再び飲食業界へ

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打倒スターバックスを目指した中国の新興コーヒーチェーン「luckin coffee(瑞幸咖啡)」が不正会計や内紛といった醜聞に見舞われ、創業者の一人であるチャールズ・ルー(陸正耀)氏が退陣を余儀なくされた件から一転、同氏が新ビジネスの立ち上げに挑んでいる。

複数の情報源によると、ルー氏は再び飲食事業を計画中で、4月上旬には「小麺日記」と名付けたブランドのプロジェクトを始動しいるという。

このプロジェクトには、ルー氏が過去に手がけたレンタカー企業「神州租車(China Auto Renting)」やluckin coffeeからも旧知のスタッフが合流しており、luckin coffee元CEOのジェニー・チエン(銭治亜)氏や元バイスプレジデントの李軍氏、周斌氏も含まれる。李軍氏、周斌氏の両氏は今年初め、luckin coffeeの郭謹一CEOの退任を求める陳情書に署名したメンバーだ。他にもluckin coffeeの多くの元社員のもとにルー氏からのスカウトが届いており、その一部はすでに同プロジェクトの研修を受けているという。

ルー氏が起業した神州租車はモビリティ業界で大敗を喫し、同氏はその後luckin coffeeに鞍替えしてIT業界の話題の人物となった。しかし、luckin coffeeは一連のスキャンダルを起こす結果となり、同氏は取締役会から追われる形で退場した。

しかしルー氏はこれに怯む間もなく、新たな事業の立ち上げに動いた。今回報じられた飲食業態のわずか半年ほど前にもシェアリングスペース「ROM(Rest or Meet)」を起業したばかりだ。

まずは全国500店舗

ルー氏はluckin coffeeで出店場所の選定を担当していた従業員および元従業員をスカウトしている。

飲食業は同氏の専門分野ではないが、出店は最も得意とするところで、神州租車時代にも全国に3000の直営店を展開している。このノウハウはluckin coffeeにも引き継がれ、創業1年で2000店舗、翌年には4900店舗を出店した。

元担当者によるとそのノウハウとは、まずは出店場所の選定経験がある人員を多く雇い、無条件であらゆる場所に出店し、市場データを集める。次にデリバリーの受注記録からデータライブラリーを構築し、消費者のヒートマップを作成。受注が集中するロケーションに店舗を絞る。最後に、デリバリー店舗をすべて閉店し、利益の出せる立地のみにピックアップ専門の店舗を設ける。客に商品を届けるのではなく、客に受け取りに来てもらう方式に切り替えるのだ。

小麺日記でもこの手法を踏襲する。関係者からの情報によると、まずは全国で500店舗を開業し、将来的には麺料理だけではなく、さまざまな軽食ブランドを吸収してフードコートとして展開していく計画で、フードコートをオンライン化しアプリに集約するという。

優れた嗅覚を持つルー氏は、レンタカーからオンライン配車、デリバリーのコーヒーまで手掛けた起業のベテランだ。いずれも時勢を巧みに読み、多くの利益を手にしてきた。

投資界では新消費分野がブームとなっている。ティードリンクから国産コスメまですでに勢力図が固まっているものもあるが、投資家は現在、露天や小規模の飲食店をブランド化させる事業に注視しており、蘭州ラーメンなどが人気の投資対象となっている。

luckin coffeeのある中間管理職は、ルー氏の新プロジェクトはコールドスタートでも構わないが、長期的成長を目指すならより多くの資金が必要だと語る。luckin coffeeの醜聞が影響して、リスクを犯してでもルー氏のプロジェクトに出資する投資家がいるかどうかは大きな疑問だ。
(翻訳・愛玉)

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