コカ・コーラがコスタ買収。コーヒー市場膨らむ中国市場への影響は?
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米飲料大手コカ・コーラは8月31日、「COSTA COFFEE」(コスタコーヒー)のブランドでコーヒーショップを展開する英コスタを51億ドル(約5700億円)で買収すると発表した。EUや中国での独占禁止法に基づく審査が必要なため、買収完了は2019年上半期を予定している。
コスタは世界で約4000店を展開しており、コカ・コーラはEU、アジア太平洋地域、中東、アフリカなど世界各地で強力な店舗網を獲得できる。コカ・コーラCEOのジェームズ・クインシー氏は「温かい飲料はコカ・コーラが世界的ブランドを有していない数少ない分野の一つ。コスタによって新たな市場へ参入する機会を得た」としている。
世界的な健康志向が逆風となり、炭酸飲料は売れ行きが伸び悩んでいる。コカ・コーラはカロリーゼロをうたった健康志向の製品や、日本市場限定でアルコール飲料の発売に踏み切るなど、戦略の調整を図っているが、2018年第2四半期売上高は前年同期比8%減少した。炭酸飲料やアルコール飲料に比べ、成長余地が大きいコーヒー市場への参入で業績を伸ばす考えだ。
ただし、コーヒーは世界的に競争が激しい。中国市場では、ネスレ、スターバックスコーヒー、コスタなどの海外ブランドに加え、低価格やオンライン注文を売りとした国内の新興チェーン「luckin coffee(瑞幸咖啡)」などが急速にシェアを高めている。
スターバックスはネスレに商品の販売権を付与したほか、中国では出前サービス大手の餓了麼(ele.me)と提携し宅配事業も開始する。
ネスレとスタバが手を組んだことで、取り残された形になったコスタは、コカ・コーラの傘に入ることを選んだ。
(翻訳:愛玉)