ぼっちでも楽しい。イベント集客プラットフォームが資金調達

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ぼっちでも楽しい。イベント集客プラットフォームが資金調達

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オフラインイベントの運営プラットフォームを手掛ける「有局(Youju)」が、このほどシードラウンドで数百万元(数千万円)を調達した。「杭州長鯨企業管理諮詢(Hangzhou Changjing Consulting)」と創業者が共同で出資した。今回調達した資金はプロモーション、オンラインプラットフォームやイベントの運営などに充てる。

有局は2020年設立で、本社は上海にある。個人と娯楽施設を結ぶソーシャルプラットフォームを運営し、ディスコ、飲み会、ボードゲームなど一連のオフラインイベントを行う。一緒に遊ぶ相手が見つからない若者でも個人で興味のあるイベントに参加できる。大学生や社会人が対象だ。

プラットフォームは2部構成だ。一つはイベントで、KOC(キー・オピニオン・カスタマー、一定の影響力のある消費者)やユーザーがオフラインイベントのテーマ、時間や場所などの情報を発信し、ユーザーが興味を持ったイベントをクリックすると、すぐ参加できる。もう一つはコミュニティで、KOCを通してユーザーに各種エンタメコンテンツや口コミ情報を提供し、イベント参加で消費を促す。

有局アプリ

企業側はプラットフォームに加入すると、広告やオフラインイベントの案内を出し、有局を集客や顧客管理チャネルとして使用できる。創業者の劉博洋氏は「有局はオフラインでのエンターテインメントを一括管理した、個人と企業を結ぶ懸け橋だ。現在急速に拡大しているバー、密室脱出ゲームなどの市場では、集客や運営チャネルがやや原始的、単一的でコストが高く、人の手に頼りすぎていることが難点だった。有局はコミュニティとイベントを効率よく連動させている」と話す。

企業が個別にイベント運営していた従来のモデルに比べると、有局はオフラインイベント市場の個人と企業のユーザーを一括管理しているため、イベントを効率よく企業の売り上げにつなげることができる。劉氏は、今後はユーザー同士の交流を活発にし、各イベントでのユーザー体験を向上させることでイベントの実施率を高め、消費につなげることに重点を置くと話す。

有局のイベント案内、画像は被取材者提供

劉氏によると、有局はまず上海の有力企業と提携し、既存のビジネスモデルで事業を迅速に拡大させてから他の大都市へ進出する戦略で、現在は上海のほとんどの大手のバーと30社以上のゲーム関連会社と提携している。

プラットフォームは今年3月に正式にリリース。その後2カ月半でアプリをダウンロードしたユーザーは累計1万5000人、アクティブユーザーは3000人以上になり、1週間のイベント数は平均30回以上、企業側の売り上げは10万元(約170万円)以上になる。

創業メンバーは、IT企業やオフラインイベント業界での経験がある。劉CEOはSNS関連の創業経験があり、以前は中国三大ポータルサイト「捜狐(SOHU)」のIT部門「捜狐科技(it.sohu.com)」に勤めていた。共同創業者兼CMOの高偉喬氏は投資会社に勤めた経験があり、バーやオフラインイベント市場に詳しい。

(翻訳・二胡)

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