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このほど、一般消費者向けロボットを手掛ける「楽森機器人(Robosen)」がシリーズBの資金調達を行った。リード・インベスターはセコイア・キャピタル・チャイナ、コ・インベスターは「明裕創投(Enlight Growth Partners)」「日初資本(Dayone Capital)」などだ。同社は2019年に招商銀行傘下の「招銀国際(CMB International)」からシリーズAで1億元(約17億円)を調達している。
楽森機器人の前身は2008年創業の「森漢智能」で、当初は一般消費者向けロボットメーカーへのソリューションの提供やODM生産とメインとしていた。2019年に自社ブランドの「楽森」を打ち出してからは、ロボット型玩具の開発を中心とする路線に変更した。
同社のロボット型玩具は変身できることと、IPコンテンツとのコラボレーションを特徴とする。他社から販売されているロボット型玩具には自動で変身できるものがほとんどなく、楽森機器人はこの点で差別化されている。IPコンテンツとのコラボでは、トランスフォーマー、ガンダム、マーベル・コミック、ディズニーなど世界的な人気コンテンツに基づく商品を開発している。
最新の人気商品は2021年4月に発売された、自動で変形可能なトランスフォーマーの玩具だ。この商品は米玩具メーカー大手のハズブロとコラボしたものである。同玩具は中国の音声認識大手「科大訊飛(iFlytek)」のAIボイスコントロール技術を搭載しており、人型ロボットから車両の外形に変形でき、もちろん元に戻すこともできる。また、ある程度の教育的用途をも備えており、スマホアプリを使ってロボットの関節の動きを簡単にプログラミングし、プログラムをネットで共有することができる。
楽森機器人の創業者で董事長の陳小森氏によると、小売価格699ドル(約7万7000円)のトランスフォーマー玩具は初日で数万台が完売となり、今から注文しても、届くのは来年の1〜3月期になるという。中古品取引プラットフォームでは6000ドル(約66万円)で出品される人気ぶりだ。
トランスフォーマー以外とのコラボも進行中で、楽森機器人は200〜1000ドル(約2万2000〜11万円)の価格でロボット型玩具やフィギュアを発売する予定で、自社製作のIPも開発中である。
今後の楽森機器人は、ロボット玩具で蓄積した技術を用いてポータブルな家庭用ロボット、さらに大型の家庭用ロボットを開発する予定だ。同社の技術陣によると、ロボットの移動方法は車輪、四足、二足の三種類がメインであり、なかでも二足歩行は技術的に難しいが、トランスフォーマー玩具の開発によって、変身時も安定して二足で直立できる技術や、二足歩行の技術を蓄積することができ、家庭用ロボットへの応用が期待できるという。
(翻訳・小六)
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