アリババが生活O2Oサービス持株会社設立。餓了麼と口碑の株式保有、美団と全面対決へ

アリババグループは、同グループ傘下でフードデリバリー事業を運営する餓了麼(ele.me)と、生活関連サービスを展開する口碑(koubei)の株式を所有する持株会社を設立し、少なくとも40億ドル(約4500億円)を調達する。36Krの取材によると、新持株会社は、当初30億ドルの調達を予定していたが、現時点で目標を10億ドル以上上回る見込みだという。

餓了麼の競合企業で、20日に香港上場を果たしたばかりの美団点評(Meituan-Dianping) も上場によって40億ドルを調達した。

アリババグループは8月23日に第2四半期決算を発表した際に、地域密着型生活サービスを担う新持株会社設立と、新会社が餓了麼と口碑の株式を保有することを発表した。新会社のCEOはアリババグループCEOの張勇(ダニエル・チャン)氏が兼任する。今回、アリババは新会社に単独で出資したが、8月の発表時には、アリババやソフトバンクグループから、30億ドル以上の出資の約束をとりつけていた。今回の資金調達後の新持株会社の評価額は約250億ドルとなるとみられる。アリババグループは、同社の事業戦略や競争力強化、長期的成長のために今後も継続的に出資していくという。

ただし、新持株会社の設立は餓了麼と口碑の合併を意味するものではない。それぞれが美団、大衆点評の競合として、独立したブランドを運営していく。一方で、配送体制や加入店へのサービス、決済関連のビッグ―データ運用などで両者は提携を深めていく方針だ。

新持株会社は多くの投資家の注目を集めており、さらに多くの資金を獲得する見方もある。そうなれば、美団点評との競争もより激しいものになるだろう。

餓了麼の王磊CEOは36Krの取材に対し、「目標は、1年以内にフードデリバリー市場でシェア50%を獲得することだ。美団との競争に敗北は許されない」と述べている。

一方の美団点評は、配車サービス事業を縮小し、主力事業のフードデリバリーなど「食」を中心とした事業に注力することを明言している。王興CEOは、「フードデリバリー市場は非常に競争の厳しい状況だ。しかし、美団は過去数年間にわたり、月1ポイント前後のシェア拡大を維持してきた。今後もシェアは拡大するだろう」としている。

餓了麼と美団の競争は、正念場を迎えそうだ。
(翻訳・愛玉)

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