ロータス、武漢市にスマート工場建設 世界市場向け高級EVの生産へ

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ロータス、武漢市にスマート工場建設 世界市場向け高級EVの生産へ

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中国自動車「吉利控股集団(Geely Holding Group)」傘下のスポーツカーブランド「ロータス」は8月31日、新会社「ロータステクノロジー(Lotus Technology)」を設立してグローバル本社を武漢市の経済技術開発区に置くことを発表、新工場も武漢市に設置してグローバル市場向けに高級EV(電気自動車)の生産を進めることを明らかにした。

英ロータスの買収から4年、吉利控股の創業者・李書福氏の「スポーツカー生産の夢」がようやく形になりつつある。

ロータスは今後5年間で製品のEV化を進める計画を発表した。2022年にコードネーム「タイプ132」というEセグメントのSUVをリリースするほか、2023年にはEセグメントの4ドアクーペ「タイプ133」、2025年にはDセグメントのEV「タイプ134」、2026年にもスポーツタイプのEVを発表するという。

画像はロータスより

この大胆な製品計画は、親会社から資金面でのバックアップを受けているからにほかならない。李書福氏は発表会で、世界的なスーパーカーブランドを作り上げるために「吉利ではハードコアテクノロジーのエコシステムを構築し、グローバルな開発・調達・求人などの戦略を通じてロータステクノロジーを全面的に支えていく」ことを表明している。

画像はロータス発表会より

資本注入で過去の栄光を取り戻せるか

Emira、画像はロータス公式サイトより

70年余りの歴史を持つロータスはこれまで幾度も身売りを経験してきた。2016年の販売台数は全世界でわずか1584台、損失額は2760万ポンド(約42億1400万円)に達している。後に吉利控股がマレーシアのDRB-ハイコムから51%のロータス株を取得し、2017年6月にロータスは吉利の傘下に入る。

李書福氏は買収当時、ロータスの黒字化を最優先させると同時に、EV化とAI技術の導入も進めていくと語っている。

2018年には吉利控股が間を取り持ち、ロータスと武漢市の提携が実現した。公式資料によると、ロータスのスマート工場は武漢市漢南区に位置し、敷地面積100万平方メートル超、総投資額は80億元(約1400億円)を超えるという。2020年に着工した同工場は年内に操業を開始する計画で、年間生産能力は15万台を見込んでいる。

ロータスは投資も積極的に引き入れている。発表会の中で、ロータステクノロジーが新興EVメーカー「NIO(蔚来)」と投資に関する合意書にすでに署名したことが明かされた。

その後、海外メディアが関係者の話として報道したところによると、現時点でロータスはNIO傘下の投資関連会社NIOキャピタル(蔚来資本)などからすでに20億ドル(約2200億円)を調達しており、シリーズA前の評価額は150億元(約2600億円)に達していたという。発表会では、NIOの董事長でNIOキャピタルのパートナー李斌氏が出資者としてあいさつを行った。

画像はロータス発表会より

販路戦略も並行して進めている。ロータスが直営する体験型店舗の1号店が年末に上海市でオープンし、それに続いて来年度中に北京市や広州市、深圳市、杭州市、本社のある武漢市でも開業する予定だ。

海外ではまず英国、オランダ、ドイツ、フランス、ノルウェー、スイス、ベルギーなどを中心に展開し、ロータステクノロジーの欧州マーケティング本部をオランダに置いて欧州市場全体のマーケティングと販売を統括する。

李書福氏はかつて、ロータスをポルシェやフェラーリに並ぶ高級ブランドにしたいと語っていた。吉利控股のバックアップのもと、ロータスが新たな戦いを勝ち抜くことができるのか、今後の動きから目が離せない。
(翻訳・畠中裕子)

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