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中国のプロジェクターブランド「JMGO(堅果)」が先月20日、スマートプロジェクター「O1」の上位機種「O1 Pro」をリリースした。置き場所を限定されずに楽しめる大画面と、ユーザーの好みに合わせて選べるコンテンツが魅力だ。
筐体は陸上競技のトラックを思わせる丸みを帯びたデザイン。カラーはどんなインテリアにも溶け込むマットなガンメタリックとなっている。
ドイツの老舗カメラメーカー「Leica(ライカ)」と共同開発した超短焦点光学レンズで投射比率を0.21:1まで縮めており、壁から23センチ離せば最大110インチの大画面が楽しめる。従来のテレビのように置き場所を限定されることもない。
O1 Proは、明るさ、色域カバー率、歪み補正およびコントラストがO1よりも強化されている。デジタルミラーデバイス(DMD)を用いることで高解像度を実現すると同時に、レンズの過熱による映像のぼけを大幅に減らし、安定的にクリアな画面を映し出す。光損失も低減し、輝度は1500ルーメン(ANSIルーメン)に向上。画面の歪みも0.5%以下に低減し、より快適な映像体験を提供する。
注目すべきは、AIカメラやTOFセンサーなど五つの感知システムを搭載していることだ。とくに、新たに加わったAIカメラがユーザーの手の動きを感知し、アルゴリズムに従って再生速度や音量などを調整できるようになったため、操作がより簡単になった。もちろん、自動台形補正機能や壁面の色に合わせたカラーバランスの調整機能も強化されている。白色以外の壁面でも色温度3500〜1万3000ケルビンならば、投影された映像のカラーバランスを自動調整し、元の映像の色彩をより正確に再現することが可能だ。
O1 Proには目を保護するシステムも搭載されており、人が近づくと迅速に反応し、自動的に輝度やブルーライトをカットしてくれる。音声アシスト機能は、本体から5メートル以内ならば本体内蔵マイクを利用できる上、リモコン内蔵のマイクからもコントロール可能になった。
ユーザーの好みに合わせてさまざまなコンテンツを選択できる「コンパニオンモード」には、芸術作品をレイアウトしたり、音楽と同期するデジタルアートを投影する機能が加わった。
O1 Proの中国国内の定価は5999元(約10万7000円)。発売記念特別価格は5899元(約10万5000円)となっている。
スマートホームデバイスの普及が進み、インタラクティブな体験を提供する技術のアップデートも続く。英調査会社「Omdia」は、世界のスマートホームデバイス市場は2024年、2490億ドル(約28兆円)を超える規模になると予測している。AIやクラウドコンピューティングなどの技術が進化する中、スマートホームデバイス業界には、より一層ユーザーに寄り添う製品開発が求められている。
(翻訳・田村広子)
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