テンセントのユーザー開放日「T-DAY」、侮れない技術力

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テンセントのユーザー開放日「T-DAY」、侮れない技術力

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2017年に初めて開催されたテンセントのユーザー開放日「T-DAY」は、同社の最新技術や製品をユーザーに体験してもらう一大イベントだ。本社所在地の深圳市で、昨年は1500平方メートルの敷地で2日間にわたって開催されたが、今年は大幅に規模を拡大。12月8日~14日の7日間にわたり、2000平方メートルの敷地に8つのテーマゾーンを設けて、26の製品や技術が展示された。その多くが初公開のものだ。36Krも展示会場へ足を運んだ。

バーチャルアイドルと双子になれる!?

まずはVR(仮想現実)ゲームに挑戦してみた。ヘッドセットを装着し、コントローラーを握ってシューティングゲームに挑む。あっという間に仮想世界に引き込まれ、ゲーム 終了後もしばらく現実に戻れなかった。

VRヘッドセット

ヘッドセットは、インタラクティブエンターテインメント事業部(IEG)のInlab(イノベーション実験室)が2年以上をかけて開発したもの。2017年3月にアメリカで開催されたゲーム開発者のカンファレンス「GDC」にも出展されたが、国内公開は初だ。ただし、現段階では製品化の予定はないという。

次は「双子システム」と題したモーションキャプチャー技術の展示へと移る。見学者が無線センサーを身体に装着して動くと、バーチャルアイドルがリアルタイムで動きを完全再現してくれる。

「双子システム」のバーチャルアイドル

激しい大きな動作、微細な顔の表情などの再現については、さらに最適化を進めるという。

もはやコントローラー不要!?

視線を追跡するアイトラッキング技術を採用した対戦型ゲームもあった。インタラクティブエンターテインメント事業部NEXT Studio(先端技術実験室)と故宮博物院が共同開発したものだ。テンセントとしては初めて、トビー・テクノロジー(スウェーデン)の視線計測技術を導入しており、目を動かすだけでゲームをプレイできる。

視線の動きで操作するゲーム「晴夢·覓」

手のジェスチャーで操作するミニゲームもある。指の関節の位置や方向が検知されて操作できるので、コントローラーは不要だ。

子どものスマホ利用状況を管理する「害羞森林」の展示

テンセントのアプリストア「応用宝」からは、高齢者がアプリをダウンロードして使用できるように遠隔サポートしたり、子どものスマホ利用を管理したりするシステムが紹介されていた。

応用範囲は画像加工から医療まで

テンセントの美顔加工アプリ「天天P図」から派生したミニプログラム「千面画廊」は、1点の顔写真から15種類のリアルなコスプレ画像が作成される。顔認識技術を開発するYoutuLab(優図実験室)の顔認識アルゴリズムとディープラーニング技術が採用されている。

「千面画廊」が作成した画像

Robotics X(ロボット実験室)とAI Lab(人工知能実験室)が開発した囲碁ロボットとも対戦できる。対局するだけではなく、初心者には囲碁の打ち方をレッスンしてくれる。

囲碁ロボット「絶芸」との対局画面

医療分野では、テンセントはこれまで、AIによる医療画像診断ツール「騰訊覓影(miying)」などさまざまな技術を製品化している。Medical AI Lab(医療AI実験室)は新たに、人体の関節からパーキンソン病を検出できるロボットを開発した。

7つのラボが証明したテンセントの技術力

テンセントに対しては技術への投資不足やAI導入の遅れが指摘されてきたが、今回の「T-DAY」には7つのラボ(実験室)が出展し、対外的に技術力をアピールした。次回からは深圳市だけではなく、複数の都市で開催される可能性もあり、すでに北京市からオファーがかかっているという。また、「T-DAY」を常設展にする計画もあるそうだ。
(翻訳・愛玉)

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