PLAY LOUNGEのセレクトショップ、新鋭デザイナーにチャンスを提供

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「PLAY LOUNGE」はデザイナーズセレクトショップの経営と、新しいデザイナーズブランドの立ち上げ・プロモーションを行う起業支援プラットフォームだ。

中国のファッション業界では、流行を追いながらも人とは違う個性を求める消費者が増加しており、デザイナーズブランドの消費者は若年化と大衆化が進んでいる。若手デザイナーもこの傾向に注目しているので、 PLAY LOUNGEはセレクトショップという販売チャネルで市場ニーズに応えようとしている。

セレクトショップは、バイヤーへの依存度が高いが、バイヤーの感性で選んだ商品が一般消費者のニーズを満たせるとは限らない。また、実店舗を展開するには大きな資本が必要である。したがって、これまでデザイナーズ・セレクトショップは規模を拡大できなかった。

そこで、PLAY LOUNGEはデータを活用して出店してきた。消費データの変化に基づいて、定期的に商品の組み合わせを見直すほか、非接触タグや店内動線などのデータをもとに店舗ごとに消費者像、商品ニーズ、おすすめ商品を細分化するのだ。

PLAY LOUNGEが提携するデザイナーは中国だけでない。海外の新鋭デザイナーズブランドとの提携も進めており、韓国SJYPやロンドンのSelf-Portraitの商品も販売している。中国で知名度があり、一定のファンを持つ海外ブランドを取り入れることで、PLAY LOUNGEは集客力を高めることができ、一方のブランド側もPLAY LOUNGEのセレクトショップを足がかりにして中国市場に参入できる。

PLAY LOUNGEの創業者でブランドディレクターの王寧氏は「新しいブランドが顧客を獲得するためには、新しい文化を察知して新しいユーザー層を獲得する必要がある。そして、この新しい文化に迅速に対応することがSNSの時代には重要だ」と考えている。

また、王寧氏によれば、ファッションは体験型の消費であり、オンラインではなく店舗を中心に考えるべきだという。
PLAY LOUNGEをバックアップするのは、エンジェルラウンドで出資した「雲柏集団(Yunbai Group)」だ。新しいデザイナーズブランドは、まずPLAY LOUNGEのセレクトショップでデビューし、それから雲柏集団が運営するシューズ・アパレル店や商業不動産で大々的に売り出すことによって、短期間で規模を拡大できる。

現時点で、中国には7軒のPLAY LOUNGEセレクトショップがある。商品ラインナップを充実させるほか、ドリンクスペースを設けるなど、ライフスタイルを提案する総合ショップであることをアピールしている。同社のデータによれば、商品の平均単価は約1500元(約2万4000円)で、会員1人が1カ月に利用する回数は平均3回、1カ月の購入額は約7000元(約11万円)だという。
(翻訳・畠中裕子)

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