600年歴史の西安城壁、神獣のNFT作品が1分間で完売

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600年歴史の西安城壁、神獣のNFT作品が1分間で完売

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【新華社西安1月25日】中国陝西省西安市には明代に建設され、600年以上の歴史を持つ西安城壁がある。その西安城壁景観区がこのほど、「天之四霊」シリーズの「デジタルコレクション」を発売した。

デジタルコレクションは、ブロックチェーン技術を利用したNFT(非代替性トークン)アートの中国の呼び方で、中国語は「数字蔵品」。四霊は東西南北の各方位をつかさどる神獣(東の青竜、西の白虎、南の朱雀、北の玄武)を指す。

同コレクションは999点用意されたが、19日午後3時の販売開始からわずか1分で完売した。

従来の文化クリエーティブ作品と異なり、購入者が手に入れるのは実体商品ではなく、西安城壁を背景に威風堂々と両目を見開き、瑞雲と牡丹を踏みつける白虎がデザインされたデジタル画像だ。

デジタルコレクションでは、すべての作品にそれぞれ唯一のデジタル証書が付与されている。コレクターは展示プラットフォームで鑑賞するほか、ダウンロードや展示、シェアすることもできる。

中国のデジタルコレクション市場は創世期にあり、市場の参加者と規模が急速に拡大している。特に博物館・美術館分野では、発売されると同時に愛好家に「秒殺」される。湖北省博物館が同館至宝の「越王勾践剣」デジタルコレクション1万点を発売した際には、約60万人がオンライン窓口に殺到。四川省の成都金沙遺跡博物館が発売した太陽神鳥や黄金マスクなどの文化財をモチーフにした作品は、50秒で6万点が売り切れた。

西安城壁景観区が18日に発売したデジタルコレクション「天之四霊」シリーズの広告

国務院発展研究センター新経済研究院の朱克力創設院長は、ブロックチェーン技術がデジタル製品の身分認証と権利確認・保護を実現したと指摘。デジタル展示プラットフォームが購入者に収蔵と鑑賞、シェアの場を提供したことや若者の間におけるバーチャル製品の人気が、デジタルコレクションに発展の余地を生み出したと説明した。

文化観光業界に押し寄せるデジタル化の波を受け、西安城壁は2021年10月、デジタルコレクションの開発プロジェクトを立ち上げた。12月16日に発売した西安城壁のキャラクター「金甲武士」をモチーフにした「西安城壁小武士デジタルコレクション」は、発売と同時に2801点が完売。冬季限定版のオークション販売には4万人余りが参加し、3万9501元(1元=約18円)で落札された。

「天之四霊」シリーズは今年に入り制作された。西安城壁での文芸活動などを手掛ける西安曲江城壁旅遊発展の蘇寧総経理は「四頭の神獣は邪気払い、幸福祈願などの象徴の意味を持つ。西安城壁の東西南北の四つの城門や城壁の柱、旗にも四霊の図案を見ることができる」と説明した。(記者/蔡馨逸)

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