低炭素社会を支える自動車部品のリサイクル 政策で後押し、投資家も期待

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低炭素社会を支える自動車部品のリサイクル 政策で後押し、投資家も期待

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自動車リサイクル部品のサプライチェーンプラットフォームを運営する「油滴互聯(北京)信息技術(Youdi)」がこのほど、シリーズBで1億元(約18億円)以上を調達した。「愉悦資本(Joy Capital)」が出資を主導し、「蔚来資本(NIO Capital)」が追加出資を行った。

油滴は2019年7月に設立され、部品データベースやSaaS型クラウド管理プラットフォームなどを含む自動車リサイクル部品のサプライチェーンプラットフォームを構築してきた。リサイクル部品の回収、解体、リビルト、販売などの産業プロセスをつなぎ合わせて流通効率の向上を図ると共に、自動車産業全体の二酸化炭素(CO2)排出量削減を推し進めている。

創業者の李洋CEOの話では、市場の見通し拡大と戦略的なアップグレードの必要性から、同社は「源件星球」のブランド名で事業を展開する戦略を打ち出した。自動車リサイクル部品のプラットフォームから自動車リサイクル資源のソリューションベンダーへと転身を図っているのだ。新たなブランド名には、循環経済を通じて環境に配慮した製造業を後押しし、より良い地球の未来につなげたいとのビジョンが込められている。

廃自動車部品の用途は主に2つ。まず重要部品は回収されて整備工場など自動車アフターマーケット市場の川下産業でリサイクルされる。現時点で市場に出回っている廃自動車はガソリン車が主流のため、油滴では五大アッセンブリ(エンジン、ステアリング、トランスミッション、車軸、フレーム)および外装部品(ライト、ドアなど)を回収している。そして車体の金属材料は分類、粉砕、洗浄などを経て自動車生産に直接使用できる原材料に姿を変える。

油滴は中国に805社ある正規の自動車解体業者のうち700社以上と提携して、自動車の重要部品を回収。総合処理センター5カ所、リビルト工場2カ所を建設し、回収したリサイクル部品の再整備を行った上で整備工場に供給している。国内の販売先だけでなく海外市場の開拓も進めており、グローバル展開の拠点としてマレーシアに支社を設立する予定だ。

油滴が2020年に販売した自動車リサイクル部品は約22万個で、2万トンのCO2を削減、2021年には450万個を販売し、CO2削減量は8万トンとなった。政府が自動車解体や部品再整備の業界に向けた関連政策を発表するのに伴い、自動車リサイクル部品業界ではさらに適正化が進み、CO2排出削減の実現に弾みがつくと見られる。

今回、出資を行った愉悦資本の創業・執行パートナーの劉二海氏は次のように語る。「科学技術の進歩や脱炭素社会に向けた政府の取り組みを受け、自動車部品や原料のリサイクルと循環利用の価値がますます高まっている。ずっとこの分野に注目し、困難ながらも正しいことを行ってきた同社の発展を、今後も支えていくつもりだ」
(翻訳・畠中裕子)

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