「網易」と「伝音」がアフリカ版TikTok「Vskit」でアフリカ制覇へ

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「網易」と「伝音」がアフリカ版TikTok「Vskit」でアフリカ制覇へ

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ネット決済、Eコマース、コンテンツなどの起業家たちがアフリカへ進出し始めている。彼らは、アフリカでプラットフォームを確立し、ポータルとなるための軌道を敷こうとしている。

ポータルサイト「網易(Netease)」とアフリカでトップシェアを誇るスマートフォンメーカー「伝音(Transsion)」の合弁会社「伝易(Transsnet)」は、アフリカ版TikTokとも言えるショート動画アプリ「Vskit」をローンチした。

伝易は2017年7月に設立された後、翌年4月にVskitを発表した。Vskit事業の責任者である徐偉松氏によれば、製品名はVideoとVictoryの頭文字に面白いショート動画を意味するSkitを合わせたものだという。

現在Vskitのユーザーは1000万人近く、Google Playでのインストール回数は500万回を超えた。東アフリカのケニア、タンザニア、西アフリカのナイジェリアやコートジボワール、南アフリカなどを中心に、周辺国にもユーザーを広げている。アプリは英語、フランス語のほか、スワヒリ語やアムハラ語などのアフリカ言語もサポートしている。

初期のTikTokと同様に、Vskitのコンテンツは歌とダンスがメインだ。特に、アフリカのユーザーはこの種のコンテンツに敏感で、作り手としても受け手としても参加するためのハードルは低い。

また、伝易が傘下にクラウド音楽アプリ「Boomplay」を持つのも強みだ。Boomplayはユーザー4000万人を超えるアフリカ最大の音楽ストリーミングメディアの1つで、Vskitに音楽ライブラリを提供している。Boomplayは地元の大手レコード会社との間で著作権契約を締結しており、主要国際レコード会社3社とも交渉中だという。

徐偉松氏によると「アフリカにはまだMCN(マルチチャンネルネットワーク)がほとんど存在せず、Vskit自身がMCNの役割を果たさなければならない」という。コンテンツの品質を保証するため、Viskit内に現地のKOLを管理する専門チームを置いている。同社はまた、定期的に様々なコンテストを開催して、有望な人材を選抜してKOLへと育てたり、現地のYouTubeのビデオスタジオやタレント事務所などと協力して、ショート動画の作り手をリクルートしたりしている。

伝易のもう一つの強みは、Vskitをスマートフォンへプリインストールしていることと、アプリケーションストアを有していること、の2点だ。 伝音のスマホの出荷台数は2017年時点で1億2000万台に達し、モバイルアプリストア「Palmstore」のユーザーは現在5000万人だという。

最近Vskitは、伝音のスマホや家電ブランドなどの広告を表示するようになった。現地の広告は依然として従来型がメインだが、徐偉松氏は「Vskitは現在商品のブラッシュアップを行っている途中で、商業化を急いではいない」としている。

Vskitの国内チームは主に網易やテンセント(騰訊)などの出身者が中心だが、海外チームは主に伝音系のメンバーで構成されている。現在、チームには約80人が在籍し、アフリカ10か国以上にオフィスを置いている。
(翻訳・神江乃緒)

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