尿検査の結果をスマホに通知。便座でも「スマート化」競争がスタート

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健康関連のデータを扱う中国のスタートアップ「幾何科技(Geometry Healthcare)」が、2018年11月にシリーズAで資金を調達した。出資者は禧筠資本(XY CAPITAL)と弘道資本(HONGDAO CAPITAL)。

幾何科技は2015年12月に創立された。ビッグデータ技術を活用して健康関連データを分析、家庭向け健康管理サービスや健康指導、慢性疾患の管理や治療などを行っている。

同社は、家庭内で継続的に健康状態を測定できる「スマート便座」を開発し、商用化へ向けたテスト段階に入った。便座には自社開発した測定装置とハイスループットバイオチップが内蔵されており、トイレを使用した人の尿からさまざまなデータを検出する。

スマート便座イメージ図

中国人旅行客の間で日本製の温水洗浄便座が人気となっているが、中国市場ではようやく普及しはじめた段階だ。幾何科技は一般の温水洗浄便座と同様、便座の温め機能や洗浄・乾燥機能、消臭機能などを備えている。さらに、家族一人一人の健康状態を継続的に測定・記録する。採取されたデータはAIや専門医療チームによって分析され、結果をユーザーのアプリに通知する仕組みだ。同製品は5人以上の家族を想定して健康データを蓄積するが、個人識別も自動で行われる。内蔵のチップを交換すれば測定する対象者も替えられる。

便座を測定装置にした理由は、誰でも日常的かつ継続的に使うものであること、採尿は人の身体に触れずにできること、尿からは多様なデータが採取できることなどがある。同製品を使用してもらうことにより、多くの疾患を初期段階で発見し、適切な時期に受診するよう促すことが最大の目的だ。

同様の製品は、TOTOでも開発されている。2015年に発売された尿流量測定装置「フロースカイ」は、医療機関用の製品だ。また、パナソニックアプライアンスの中国法人が開発した製品も、便座に座るだけで体脂肪や血圧を測定し、尿検査も行う。中国メーカー「小普未来科技(pooai)」も同分野に参入済みだ。IoTやクラウドコンピューティング、ビッグデータなどの関連技術が向上するに従い、こうした製品はより注目されるようになるだろう。

幾何科技の創業者兼CEOの陳良程氏は清華大学出身で、これまでも複数の起業経験がある。医療チームは清華大学、中国協和医学院(PUMC)、中南大学湘雅医学院(Xiangya School of Medicine)などの出身者で占められ、いずれも8~12年の臨床経験を持つという。
(翻訳・愛玉)

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